商品コード:1319-049[RCA] J.ハイフェッツ(vn)/ ベートーヴェン:Vn協奏曲
商品コード: 1319-049
商品詳細:1955年、ボストン・シンフォニーホールでの録音。米RCAは相当早くからステレオの商用化を画策、ステレオ装置発売前から、後年の為にステレオ・テイクを用意していた。ステレオ・プレスの発売は数年後。トスカニーニとのSP録音に続く2回目。ベートーヴェン:Vn協奏曲の世界初のステレオ録音と思われる。プレスは多く各国から出ている。ハイフェッツのソロは一聴冷徹とも言えるほどの冷ややかで無表情な印象を受ける、しかし熱い情熱を表に出さないのがこの時期のハイフェッツの特徴。カデンツァは師であるアウワー作のものを使っている。全体の早めのテンポで一刀両断に切り捨てるがごとくソロはこれまでにない個性であり、ハイフェッツそのものが出ている。SP期に見せたロマンチックな気分はどこにもない。しかしそれほど速いと感じられないのは恐らくミュンシュの重厚なオケの効果と思われる。猪突猛進する切れ味鋭い演奏こそがハイフェッツの魅力である。辛口の演奏も聴きたい方には最適!これはハイフェッツの2回目の録音。初回はトスカニーニとSP録音(FJLP 5017 初出LP)がある。フランスでは米RCAに4年程遅れて1960年頃仏RCAから発売されたと思われる。1955年という早い時期に録音された名盤として古くからベストセラーを記録した録音である。恐らく世界初の当曲のステレオ録音(3チャンネル)だったと思われる。この切れ切れのソロを聴いてしまうと、他が生ぬるく感じられてしまうのではないだろうか。辛口の中にもハイフェッツ流のロマンチシズムで展開する第2楽章や自身の師であるアウワー作のカデンツァを披露し、極限までヴァイオリンの美学をまき散らす怪演とは正にこの録音!
ハイフェッツの在庫一覧へ