商品コード:1319-019[MELODIYA] V.ソコロフ(cl) V.ポポフ(fg)/ モーツァルト:Cl協奏曲, J.パウエル:Fg協奏曲
商品コード: 1319-019
商品詳細:クラリネット奏者ウラジミール・ソコロフ(1936-1999)は旧ソ連のモスクワの北東 1003 kmにあるコミ共和国・ウブショール生れのクラリネット奏者。14歳で初めてクラリネットを始め、音楽学校のA・N・ザボエフのクラスに入学を認められた。 2年後、教師は街を去り、若い音楽家は自分でプログラムを準備しなければならなかった。この時ソコロフは地元のシネマオーケストラでも演奏した。1954 年に大学を卒業した後、ソコロフはモスクワに行き、そこで音楽院の入学試験に合格した。アレクサンダー・セミョーノフのクラスで学び、彼の死後はアレクサンダー・ヴォロディンに師事した。経済的援助がなかったため、ソコロフは映画館でサックスを吹きながらパートタイムで働いた。1959年に、第7回世界青少年学生フェスティバルの一環としてウィーンで開催された管楽器演奏者の国際コンクールで第2位を収めた。 1 年後、彼は中央テレビと全連合ラジオのオペラと交響楽団のソリストになる。1963年にレニングラードで行われたオーケストラ楽器を演奏する音楽家の全組合コンクールで優勝したソコロフはソ連国立管弦楽団に入団し、その後1993年まで継続的に活動した。ソ連国立管弦楽団管楽器五重奏団(ヴァレンティン・ズベレフ - フルート、アナトリー・リュビモフ - オーボエ、ウラジミール・ソコロフ - クラリネット、アナトリー・デミン - ホルン、セルゲイ・クラサヴィンーファゴット)に参加し成功を収める。1974年以来、ソコロフはモスクワ音楽院(1985年から准教授、1990年から教授)とその傘下の中央音楽学校で教鞭を執り、1980年代には国際コンクールの審査員に繰り返し招待され、修士号を取得した。1984 年の優れた功績により、ソコロフはRSFSR の人民芸術家の称号を授与された。ピアニストのエリソ・ヴィルサラーゼ、ニコライ・ペトロフ、ウラジミール・クライネフ、リュボフ・ティモフェエワ、ボロディンQt.、ベートーヴェンQt.等と共演し、多くの室内楽録音を残した。中でも1965年に発売されたモーツァルト:Cl協奏曲K.622は代表作であり、ソコロフの高い技術と音楽性を聴くことができる。ソコロフは地味だが、滑らかで木質系の温かい音を持ち、音離れもよく聴き取り易い。美しい弱音を持ち、数あるモーツァルト:Cl協奏曲の中でも味わい深い演奏となっている。B面のイルジー・パウエル( 1919-2007)はチェコの作曲家。長年にわたって芸術アカデミーで教壇に立ち、多くの弟子を育てた。1989年のビロード革命の時にはプラハ国民劇場総監督の地位にあったが、11月17日から国民劇場とプラハ国立歌劇場で俳優とスタッフがストライキを始めると、パウエルはロックアウトして対抗した。このため3週間後に共産党政権の支持者だったとして総監督を解任された。作品には交響曲、管弦楽小品、ホルン協奏曲、トランペット協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲などがある。当社の古いお客様なら1972年発売のETERNA:826 274(K.622(ソコロフ)+K.581モズゴヴェンコ(cl))でソコロフのCl協奏曲K.622を聴かれた方も多いと思われる。MELODIYAのオリジナルはモーツァルト/イルジー・パウエル(Fg協奏曲)がオリジナルのカップリングで1965年リリースである。このオリジナル盤は希少で長らく未入荷であった。パウエル:Fg協奏曲も聴いてみるとなかなか良い曲である。
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