商品コード:1319-014[ERATO] Z.ルージチコヴァー(cemb) / バッハ:2声のインヴェンションと3声のシンフォニア(全30曲)
商品コード: 1319-014
商品詳細:ズザナ・ルージチコヴァー(1927 - 2017)はチェコ、プルゼニの生まれの有名なチェンバロ奏者。ユダヤ人の為1941年から1945年までナチス・ドイツの強制収容所に送致された後、生還復帰する。プルゼニとプラハの音楽学校に学ぶ。1951年よりプラハ音楽院の教壇に立ち、1990年より教授を務める。1978年から1982年までブラチスラヴァ音楽院でも教鞭を執っていた。1956年西ドイツ放送局主催のチェンバロ国際コンクールで優勝、1964年ライプツィヒにおけるヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールの審査員となる。バッハのチェンバロ作品全曲録音を成し遂げており、それらも含めて65枚のアルバムを発表している。日本では、ヨゼフ・スークとの共演によるバッハやヘンデルのヴァイオリン・ソナタの録音などで知られている。2017年90歳でプラハにて没。当初は地元のレーベルであるSUPRAPHONに1950年代から録音している。1964年からERATOの専属となり、パリとプラハでバッハのチェンバロ作品全曲録音を行った。初期の録音はこれらのようにERATOとSUPRAPHONの両方から単売された。1973年に録音が終了した時点で22枚のLPに纏められERATOからERA***番号の9000番台での単売、及び22枚豪華セットで発売された。SUPRAPHONから全集は出ていない。1960年代の録音は旧番号の単売が存在する(STE***)。1970年代当時演奏レベルもトップといって間違いはないだろう。全部集める予定のない方には1960年代にリリースされた単売は音質も良く、お勧めできる。初期リリース分は曲種ごとではなく、リサイタルのような配曲で1枚物として楽しめるようになっている。1970年代に入り発売のERA---で始まる新シリーズではカップリングが変わり、曲種ごとの配置となる。フランス組曲の単売はERATOではモノラルがEGR 4010-1、ステレオがERA 9036-7で発売された。SUPRAPHONではステレオのみ111 2181-3で発売された。なおルージチコヴァーの2声のインヴェンションと3声のシンフォニアは、通常の曲順である「A面は15のインヴェンション、B面が15のシンフォニア」という配置ではない。グールドの演奏と同様にインヴェンション第1番とシンフォニア第1番、同様にインヴェンション第2番とシンフォニア第2番というインヴェンションとシンフォニアをセットにした配置で演奏されている。但しグールドは任意の曲順であるのに対し、ルージチコヴァーは正確に番号順でセットにしている。このような曲の配置は非常に少ない。しっかり考えられた上での演奏となっている点に注目したい。録音は1969~1974年頃プラハとパリで行われ、この曲は録音技師がPeter Willemoësなのでパリ録音と思われる。ERATOでは同様の音質で纏められていて、拘る必要はない。チェンバロで演奏された数少ないバッハの鍵盤作品全集の一つとしての価値は大きい。
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