商品コード:1319-001[VSM] R.ファザーノ指揮 / コレッリ:合奏協奏曲~第4番, クレメンティ:交響曲第2番
商品コード: 1319-001
商品詳細:ムツィオ・クレメンティ(1752- 1832)はイタリアの作曲家。クレメンティは約100曲のピアノソナタで有名だが、交響曲は少なくとも2曲書いていて、ニ長調の第2番は野心的な和声を持つ快活な音楽。ハイドン(1732-1809)への対抗意識もあったといわれる。1785年33歳頃の作品で1790年代にはハイドンの登場によって影が薄くなった。ハイドンが良い評価を受けるよう、演奏会のプログラムを意図的にクレメンティにとって不利なものにされたという説もある。いずれにしても同年代に活躍したハイドンとライバル関係にあったことは確からしい。R.ファザーノ指揮ヴィルトゥオージ・ディ・ローマ といえば、なんといってもヴィヴァルディ作品の演奏者として知られているが、ここではヴィヴァルディ以外のイタリア作品を2曲収録。特にクレメンティの交響曲は録音も少なく珍しい。コレッリでは数人いるヴァイオリン奏者の中の二人であるG.モツァートとE.マラノッテが参加し、12曲ある合奏協奏曲Op.6~第4番 ニ長調を収録。何方も古き良きイタリアの香りを運んでくれる演奏である。1960年代に入りイ・ムジチ合奏団というやはりローマの団体が台頭し、その底抜けに明るく煌びやかな音でバロック音楽ブームの火付け役になったが、基本R.ファザーノ指揮ヴィルトゥオージ・ディ・ローマはもっと古い時代の1941年に室内楽団Collegium Musicum Italicumを設立し、後にI Virtuosi di Romaと改名した、レナート・ファザーノ(1902-1979)がオペラ演奏の為に設立した楽団である。18世紀のイタリア作品に特に関連するイタリアの指揮者及び音楽学者であったファザーノがバロックの方へ進出したのも当然と言えよう。同じバロック音楽といってもイ・ムジチ合奏団とは全く基本姿勢が異なる団体である。時代的な違いもあるがヴィルトゥオージ・ディ・ローマの方がより欧州的な渋い音を持つ。しかし彼らが1950年代からイタリアの作品を積極的に録音した点は先駆的であった。やはりイタリアの団体でなければ本物ではないと誰もが感じるところである。1955年頃発売されたという点が重要である。
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