商品コード:1320-061[DF] パリ器楽五重奏団/ フランセ:木管五重奏曲, ルシュール:中世風の組曲, ダマーズ:木管五重奏曲
商品コード: 1320-061
商品詳細:日本人には、とっつきにくいタイトルだが、針を落とせば、曲の素晴しさをおわかりいただけるはずだ。フランセのハープを入れた五重奏は、ドビュッシーやラヴェルに引けを取らない美しい曲。これをフランス・マイナー室内楽への取っ掛かりにして欲しい。ラヴェルやドビュッシーより優れた曲は多く、宝の山のようなありさま。B面は人気のピアニスト、ダマースの作品。こちらも管と弦の五重奏。冒頭の現代風な部分を通り過ぎ、2楽章に入ると幻想的な曲調が訪れる。知られざる名盤!ジャン・フランセ(1912-1997)の木管5重奏曲はフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープのための作品でB面のジャン・ミシェル・ダマーズの木管五重奏曲と同じ構成である。ハープが入るところがドビュッシーの室内楽と似ておりフランス作品らしさを醸し出している。J.フランセ:木管5重奏曲の多くのフランセの作品の中でもトップランクの美しい優雅な曲である。フルート・ソロで始まるテーマは何とも言えないエスプリを感じる作品。A面後半のダニエル・ルシュール(1908- 2002)は比較的近年の作曲家。オルガニストでもある。オリヴィエ・メシアン、アンドレ・ジョリヴェらとともに、人間的で非抽象的な音楽を復活させるために「若きフランス」を結成した。1971年から1973年までパリ国立オペラの音楽監督を務めた。代表作に合唱曲『雅歌』がある。「中世風の組曲」も前記と同様の楽器構成と思われる。5曲からなる組曲でこちらもフランス的な優美な作品。単純なメロディーの繰り返しとそこにフルートのソロを織り交ぜた幻想的な雰囲気の作品。ハープも効果的に使われる。B面は全てジャン・ミシェル・ダマーズ(1928- 2013)の木管五重奏曲である。フランスDECCAに残したピアニストとしての録音は大物ピアノLPとして人気を誇る高額アイテム。ここでは作曲家としての側面が解かる。理論家らしく3曲中では最も近年の作品でフランス近代を濃密に凝縮したような曲。ある意味非常にセンスの良さを感じさせる作品。3楽章形式で高い完成度の充実を感じる曲で、フルートとハープが効果的に使用される。はっきりしたメロディーラインがあり、映画音楽のようにも感じられる。たたみかけるように押し寄せてくる旋律美が重奏的であり絵画的な美しさを演出している。3曲それぞれ性格が異なるが、フルートとハープが活躍する実にフランス的名品たちである。必ず満足いただけると信じるLP!
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