商品コード:1320-060[DF] J.P.ランパル(fl) フランス弦楽トリオ / ハイドン:6つのFl四重奏曲
商品コード: 1320-060
商品詳細:ハイドンの6つのフルート四重奏曲Op.5はハイドンのオリジナル作品ではない。第II系列の4声部のディベルティメントの編曲である。第II系列は管弦楽曲部門の2類に分類される曲種でディベルティメント類だけで50曲以上あり、原曲の特定は不可能に近い。それらの中でOp.5はフルート四重奏で演奏可能である7曲が纏まった曲である。6曲はHob.IIであり7曲目の1曲のみHov.IV:4となる。ハイドン作品の分類はOp.番号とHob.が一致しないことがしばしば出てくる。このLPにはHob.がないがOp.番号の記載がありなんとか曲を特定した。1960年代中期までの作品は大手レーベルでさえ何ら記載がないことが普通であった。簡単に考えれば当初ハイドンはフルート四重奏として作曲した訳ではないが、現在フルート四重奏として演奏可能な曲をOp.5として演奏しているという事である。他にもフルート四重奏曲はOp.6として6曲があり纏まって録音されたLPがある。Op.5という作品番号は後に誰かが整理した際に付けられたものだが、誰が付けたものかは不明。しかし室内楽として良く出来た曲集となっている。中でもOp.5-4はハイドンの名曲に数えられているらしい。これら6曲のうち多くの原曲は偽作と判断されているらしいが、バッハでもモーツァルトでも録音された時点で真作であれば何の問題もないと考えている。曲と演奏さえ良ければ何の問題もないのである。このOp.5は6曲とも作品としては申し分なく良い曲であり、50曲以上あるディベルティメントからよくぞこの6曲を選んでくれたものだと感謝したくなるような仕事である。ランパルというフルートの名手とフランス弦楽トリオという弦楽トリオの出会いが幸福な演奏を行った。それ以上でも以下でもなく、このLPは聴いた人を幸福にするLPであるという点は確かである。DGGにもウィーンpo.室内Ens.が録音した2530 360(4曲)があった。ステレオは特に希少!
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