商品コード:1320-032n[MELODIYA] N.ペレリマン(pf) / シューベルト:Pfソナタ集-1/4, 7番
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商品詳細:MELODIYAでは2回目の登場となるナタン・ペレリマン(1906-2002)。ユーディナ、ソフロニツキーと同じサンクトペテルブルク音楽院のレオニード・ニコラーエフ一派である。ペレリマンは中でもニコラーエフから直接指導を受けた第1世代のピアニスト。特にニコラーエフのお気に入りであったと佐藤氏は語っている。しかし第2回ショパン・コンクールでは同門のセレブリャコフとラズモフスカヤが優秀賞を得たがペレリマンは落選してしまったらしい。佐藤氏はペレリマンの方がセレブリャコフより数段実力が上だったのに--と述べている。ペレリマンはニコラーエフに師事する以前にキエフ時代のネイガウスに学んだことがあるらしい。その後レニングラードに出てニコラーエフに就いたという。録音嫌いでLPは確認しただけで4点しか無いようである。1970年頃はレニングラード音楽院では長老で教則本「ピアノ教室」を上梓している。名著の誉れ高い小冊子として名高い。ペレリマンの教育法の特徴を評論家であるガッケリはこう述べている「ペレリマンは表現力に富む言葉と研究しつくされた見解を持って、いつも自己の演奏流儀を主張してきた。しかし、特別な指示のなかに、彼の演奏上の筆跡にはネイガウスとニコラーエフの影響が表れている」。これほどペレリマンの特徴を端的に表した言葉はないだろう。若手の代表として一世を風靡したキーシンはこう述べている。「ペレリマンの格言集の中にベートーヴェンのOp.111を納得ゆくまで弾き切れた人は、あらゆる人生の困難から抜け出せるだろう」。レニングラード音楽院では有名な教授のニールセンと同僚であったらしい。ニールセンは1998年に亡くなっており、ニールセン亡き後はレニングラード音楽院の最長老であったことは間違いない。ピアノ科教授としても傑出した人物であった。録音が少なく、その名前すら知られていないナタン・ペレリマンだが、このLPでペレリマンの演奏家としての一面を知ってもらえれば幸いである。有名なシューベルトのソナタを聴けば、長老としての存在が真実であったことが理解されるだろう。ネイガウスかニコラーエフの演奏だと言われても信じてしまうほどの存在感と説得力がそこにはある。単に上手いピアニストを超えて、哲学的なアプローチが確かにある。こんなシューベルト4/7番ソナタは後にも先にも聴いたことがない! ナタン・ペレリマンのLPはこれまで1度しか入荷したことがなく、多くの方にとってまだ未知の音楽家。しかし意外過ぎる大物であった!
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