商品コード:1321-051[ARION] エリーゼPf四重奏団 / カスティヨン:Pf四重奏曲, Pfトリオ1番
商品コード: 1321-051
商品詳細:アレクシス・ド・カスティヨン(1838-73)はフランスの作曲家。若干35歳で夭折した。パリ音楽院でヴィクトール・マセとセザール・フランクに師事。最初の作品番号が与えられた「ピアノ五重奏曲」は、フランクの指導下に作曲された。ロベルト・シューマンに影響を受けたロマン主義的な作品を残す。室内楽に優れたものが多い。作品7 は晩年1869年の作。フランスとドイツ・ロマン派の良い部分がミックスしたような印象。更にこの団体の曲をよく理解した演奏が胸に沁みる。エリーゼ四重奏団は弦楽四重奏団ではなく、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのピアノ四重奏団で、1967年にパリ国立高等音楽院のヴァイオリニストで室内楽教授でもあるジョゼフ・カルヴェの指揮のもと設立された。メンバーはマルティーヌ・ヴィラール(pf)、シモーヌ・フェイラベント(va)、オディール・ポワソン(vc)、アンヌ・クロード・ヴィラール(vn)。1976年チェロがクレア・ジャデッリに交代。1978年ピアノがダニエル・ベリックに交代した。この録音は1983年なので1978年時点でのメンバーになる。アンヌ=クロード・ヴィラールとシモーヌ・フェイラベントは、ヴェルサイユ室内管弦楽団や様々な室内楽グループで定期的に共演を続けた。このアレクシス・ド・カスティヨンのLPはル・モンド紙で1984年マルク・ヴィニャルによって賞賛された。チェロの座には日本人の倉田澄子が参加した時期もある。全員が女性奏者である。1972年頃から独Da Camera 録音があり、1977年に初めてARIONに録音を行った。それはフェリックス・メンデルスゾーン、ピアノ四重奏曲。1981年にはショーソン、ピアノ四重奏曲イ長調。これはARIONで3枚目となる録音。その後ARIONにブラームス、ピアノと弦楽四重奏曲全集、サン=サーンス、ピアノ四重奏曲ホ長調と変ロ長調を残している。演奏は角のない柔らかさと滑らかな弦の音が印象的な美しさが際立つスタイル。ピアノは固目の音色で弦に合わせた感じがする。ヴァイオリンのアンヌ=クロード・ヴィラールが先導する形でヴィラールの音楽性が全面に出てくる。全員が女性なのでそんな雰囲気は確かに感じられる。珍しい曲を発掘しての録音がARIONらしい。なお団体名だがエリゼ、エリーゼ、エリセーヌ、エリゼーン、エリゼアン等様々な呼び方が混在しているようだが、正直正解がわからないので当社ではエリーゼで統一している。
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