商品コード:1321-038b[ARION] J.C.ヴェイヤン(bfl/fl) E.マティファ(gamb) 他/ マレ:ヴィオール組曲
商品コード: 1321-038b
商品詳細:マラン・マレ(1656-1728)は、フランスのヴィオール奏者、作曲家。聖歌隊に入り教育を受けた後、1676年にはパリのオペラ、そして1679年からはルイ14世の宮廷のヴィオール奏者に任命された。また作曲家としての名声も高く、1693年に最初のオペラ『アルシード』を発表。成功をおさめている。晩年に優れたヴィオール教師となる。5巻に及ぶヴィオール曲集が有名。これはそのヴィオール曲集からFl編曲可能な曲を3曲選び、Flとガンバのトリオソナタで演奏したLP。フルートのジャン・クロード・ヴェイヤンは1940年2月9日、南仏ニースに生まれた、まずヴェルサイユ音楽院でクラリネットを学んだあと、パリのエコールノルマルでジャン・フランセらに師事、室内楽を修めている。 ヴェイヤンはやがて古楽に没入し、バセット・ホルン奏者、バセット・クラリネット奏者、シャルモー(クラリネットの先祖)奏者、ブロックフレーテ奏者としても活躍、古楽研究と著作執筆のほか作曲も行い、リヨン国立音楽大学やサン=トゥアン音楽院で教職に就いている。ヴェイヤンはまた、「トリオ・ディ・バセット」でのグラス・ハーモニカの演奏活動でも知られています。多彩な古楽器を操る ヴェイヤンはここではリコーダー(ブロック・フレーテ)とフルート(トラヴェルソ/横笛)で参加。ヴィオール組曲全5巻をヴァイオラ・ダ・ガンバ奏者のジョルディ・サヴァールがASTREEに1975年から1983年まで掛かって彼のグループで全曲録音を行って人気を博した。このヴィオール組曲は様々な編曲が可能であり、ここではリコーダーまたはフルート/ヴァイオラ・ダ・ガンバ/チェンバロ/リュートの4つの楽器に編曲しての演奏としている。1960年代までは殆ど演奏されることのなかったマラン・マレだが、1993年2月フランスで公開された映画「めぐり逢う朝」では音楽家マラン・マレと、その師サント・コロンブの葛藤が描かれている。既に1980年前後からASTREEはほぼメインのように扱う作品として録音していたが、映画公開の後で世界的に人気に火が付いた。サヴァールたちはヴィオール組曲でフルートを用いておらず、フルートを使った編曲(J.C.ヴェイヤンとG.ロベールによる)は大変珍しい。マレに関する録音はフランス・レーベルの独壇場であり、ヴィオールを主軸とした大作を書いたのはマレが唯一である点からも興味深い。ルイ14世の宮廷音楽の一端としても無視出来ない存在であるマレを是非聴いていただきたい。
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