商品コード:1321-037[ARION] C.イヴァルディ(pf) / メンデルスゾーン:Pfソナタ集(全3曲)
商品コード: 1321-037
商品詳細:メンデルスゾーンは多作家であり、ピアノ作品もかなりの数を残している。しかしピアノ・ソナタとして通し番号が付く作品は3曲しかない。他通し番号が付かないピアノ・ソナタは5曲あるが何れも11~13歳の時の若書き作品である。ピアノソナタ第1番 ホ長調 Op.6は1826年の17歳での作品でソナタとしての完成度を持つ作品。ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.105は1821年の12歳とこれは若書きであるがOp.番号が後なので後から発見されたようである。或いは姉のファニー・メンデルスゾーンの作品かもしれない。ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 Op.106は1827年の18歳で書かれた最後のピアノ・ソナタ。最も完成度が高い。しかしこれらメンデルスゾーンのピアノ・ソナタ3曲を1枚のLPに収めたピアニストはかつでいなかったと思われる。クリスティアン・イヴァルディ(1938-)はパリ生まれのピアニスト。パリ音楽院でジャック・フェヴリエに師事した。ピアノ演奏、室内楽、対位法、伴奏でプルミエ・プリを獲得。1961年にラジオ・フランスにソリストとして初登場。ジルベール・アミー、ジョルジュ・アペルギス、アンドレ・ブクールシュリエフ、モーリス・オハナ、ルイス・デ・パブロなどの作品を初演。「注目すべき音楽家」と評された。1966年頃から録音を始め、Arion、Columbia、Philips、La Voix De Son Maître、Clave、L'Escargot、Disques Adèsなど様々なレーベルに多くの録音を残してきた。ノエル・リーとの連弾シリーズも有名である。2000年代になっても活動を続けており、息の長いピアニスト。それだけ録音が多いので、このようなマイナーな企画録音も出来たのだろう。恐らくメンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ全3曲録音は世界初だったと思われる。またARIONという先進的なマイナー・レーベルだがらこそ可能だった録音と思われる。余程のピアノ好きでないと興味が涌かない内容ではないだろうか? 曲は1番、3番、2番の順で進行し、最初の1番でなかなか良い曲であると認識してから、どんどんメンデルスゾーンの世界感に惹き込まれる。17歳で3曲を完成させた神童として、幼少期から優れた音楽の才能を示した事実が理解される。
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