商品コード:1321-025p[DECCA] F.グルダ(pf) / コレクターズ・シリーズ・「フリードリヒ・グルダ-3・eclipse」
商品コード: 1321-025p
商品詳細:フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「フリードリヒ・グルダ-3」。フリードリヒ・グルダ(1930- 2000)はオーストリア、ウィーン生まれのピアニスト。ウィーン三羽烏の一人でジャズも演奏する鬼才で知られる。録音は1940年代後期DECCAから始まる。当初ベートーヴェン弾きとして、早い時期からベートーヴェン・ソナタ録音を開始した。DECCAのベートーヴェン・ソナタ全集はバックハウスの予定ではなかった!既にグルダは1949年から録音開始。しかしカルショウは1950年からバックハウスにも録音を与えた。グルダはグルダで当然自分の全集が出来る予定だと考え、1958年までに全曲録音を行った。しかしDECCAは11枚(22曲)のLPを発売したのみで、全集ではバックハウスを優先!グルダは1959年にDECCAを去った。グルダにとって正解だったと思われる。カルショウは個人的に気の合わない器楽奏者には冷淡だったと言われている。その為、ケンプ、フルニエら大物ソリストは1960年以前に大挙してDECCAを去っている。カルショウはセールス的にうまみの大きいオペラに比重を置いていた為とされるが真実は解らない。結局グルダは最初のベートーヴェン・ソナタ全曲録音を1967年AMADEOに行った。グルダはPHILIPS、AMADEO、DGGなどで大きな仕事を残し名実ともに一流ピアニストに名を連ねた。DECCAでは1970年代に入りeclipseという再版シリーズを設けて、過去の名演を再発売した。その際、グルダの過去音源からベートーヴェン・ソナタ録音が18曲選ばれて6枚のLPに再配置されECS 720~725の6枚連番号で出されたLPが当盤と思われる。Eclipseシリーズはこの6枚で全てと思われる。レーベル6時にSTEREOの印刷があり、ステレオを強調している。またマトリクスもZALで始まる疑似ステレオタイプだが実際は電気処理なしのモノラルであることを確認した。LPとして愉しむのに不足のない、太く、影を引く音が入っている。
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