商品コード:1321-013n[PERIOD] J.シュタルケル(vc)/ Vc協奏曲/ モーツァルト, ボッケリーニ:9番
商品コード: 1321-013n
商品詳細:ヤーノシュ・シュタルケルが渡米して間もないメトロポリタン歌劇場の首席奏者時代に米ピリオドに行った一連の録音の1枚であり、彼の初めての協奏曲録音だった。モーツァルトはアレキサンダー・シャーンドル・フィッシャーがホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447をチェロ協奏曲に編曲したもので、今でもシュタルケル専用の作品として他のチェロ奏者による録音は殆どないのが実状。1952年米国にてマクシミリアン・ピルツァー指揮キャッスル・ヒル祝祭管弦楽団によりモノラル録音された。この2曲はシュタルケルによる初めての協奏曲録音となった。米国でもPERIOD:TE 1093(2枚組)やEVERESTで再版された。欧州では当時米PERIODの出口となっていたフランスCONTREPOINT、フランスClub Mondial du Disque等~発売された。音質に関してはやはりオリジナルのPERIOD盤が最もクリアーではっきりしている。やや音が強い印象だが、チェロの力強い音はフランスで輪郭が甘くなる。当音源に関しては米PERIOD盤に軍配が上がようである。ボックリーニは通常演奏されるチェロ協奏曲第9番 変ロ長調である。ボッケリーニはチェロ協奏曲を13曲残しているが、当時録音されるのはこの9番だけでボッケリーニのチェロ協奏曲の中でも広く知られている作品である。ハンガリー出身のヤーノシュ・シュタルケル(1924~2013)は、弱冠20代半ばにしてチェロの名手の名をほしいままにして、ジョージ・セルやフリッツ・ライナーの信頼厚く、メトロポリタン歌劇場やシカゴ交響楽団の首席チェロ奏者を務めながらソロ活動も展開していた。シュタルケルの最初のLP録音は1950年のPERIODから始まる。勿論1948年にPacificのSP録音(コダーイの無伴奏チェロ組曲)があったが殆ど知られていない。1950年にピーター・バルトークが録音したとされる「コダーイ:無伴奏チェロ組曲」で一世を風靡し、それから2年後の録音が当2曲である。記載はないがこちらもピーター・バルトークによる録音の可能性は高い。1950年代のPERIOD録音は流石に演奏・音質ともに最高ランクであり、LPの黄金時代を作った米国のレコード文化の息吹を感じられる内容である。
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