商品コード:1321-001[DF] M.エウィッツ指揮/ モーツァルト:ディヴェルティメントK.287
商品コード: 1321-001
商品詳細:カペーQt.の第2Vnだったモーリス・エウィッツが指揮者となり、DF初期に結構な数の録音を残した。特にモーツァルトには見るべきものがある。このディヴェルティメントも、'50年代初頭のフランスにおけるモーツァルト演奏を窺い知る事ができる。まず明るさが全面に出ていて屈託がない。DECCA初期の10"等と比べても全く遜色がなく、一見大人しいが、そこにフランス的な優雅さがある。SP期からLP期になり、管弦楽曲も時間の制約なしに自由な表現ができるようになった。ディヴェルティメント15番変ロ長調K.287は、2 hr /2 vn/ va/ bsの6人編成の6楽章の曲。「第2ロドロン・セレナーデ」とも呼ばれる。ザルツブルクの世襲地方大臣エルンスト・フォン・ロドロン伯爵(当時61歳)の夫人マリア・アントニア(39歳)の依頼により、彼女の霊名の祝日のために作曲された。 モーツァルトは1777年10月の書簡の中で「まる付きのフィナール・ムジークを、これもそらで弾きました。 ザーレルン伯爵がどんなによろこばれたか、御想像いただけないでしょう。」と述べている。この2曲というのが、「ロドロン・セレナーデ K.247」とこの「第2ロドロン・セレナーデ K.287」である。同年10月4日に モーツァルト自身がヴァイオリンを弾いて初演を行った。これらディヴェルティメント ヘ長調は K.247、変ロ長調は K.287、そしてニ長調は K.334であり、モーツァルトはこれらをカッサシオンと呼んでいた。これはフランスで最も早い時期のLPである。時代を考えると穏やかな表情に驚かされる。現在でも全く通用するデリケートで素晴らしい演奏である。
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