商品コード:1322-046n[MELODIYA] R.シャムリカシヴィリ(pf) / シューマン:クライスレリアーナ, シューベルト:ドイツ舞曲
商品コード: 1322-046n
商品詳細:当社初入荷の女性ピアニスト、レギーナ・シャムリカシヴィリ(Regina Shamlikashvili )は超がつくマイナーである。LPは2枚発売されたのみでもう一枚はC10 04673のグリンカとメンデスルゾーンが入るもの。故佐藤泰一氏のバイブル「ロシア・ピアニズム」にもディスコグラフィーのページに名前はあるが人物解説はなかった。生まれは不明。グルジアまたはその近隣国の生まれと思われる。1965年にトビリシ音楽院を卒業して1969年モスクワ音楽院の大学院を卒業している。1983年に米国移住している。これ以上は情報がない。もしグルジア(ジョーア)だとすればグルジアの英雄と称えられるエリソ・ヴィルサラーゼ(1942-)の後輩なのだろうか。しかしモーツァルトを得意としたヴィルサラーゼとは大きく芸風が異なる。18歳でトビリシ音楽院を卒業したと仮定して、1947年の生まれとなり、ヴィルサラーゼの4~5歳下と思われる。ゲンリフ・ネイガウスとヤコフ・ザークに学んだヴィルサラーゼだが、果たしてシャムリカシヴィリの師が誰であるかは全く不明。このLPは1977年に発売されているので、29歳前後での録音と考えられる。果たして29歳の女性にこんなサーカスの曲芸師のように素早く正確に指を回すことが出来るのだろうか。10代の若い男性が寝る間を惜しんで訓練してもここまでのレベルに到達出来るのか?そういうレベルの演奏をしている。モスクワ音楽院では相当な粗っぽい訓練を受けたようである。クライスレリアーナの冒頭の凄まじい演奏はやはりロシアンスクール以外ではあり得ないものだと感じる。曲が進むにつれ、自身のペースで音を紡いでゆくが最初は驚かされる。かなり正確であり、整っているので聴いていられる。2枚しか録音がないとはいえ、これほどのレベルなら米国で十分に教師として引く手あまたであろう。ロシアンスクールの凄みを見せつけられる1枚であった。
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