商品コード:1322-045n[MELODIYA] A.ヨヘレス(pf) / シューベルト:Pf小品集(ヨヘレス編)
商品コード: 1322-045n
商品詳細:アレクサンドル・ヨヘレス(イオヘレス)(1912–1978)は登場の少ない珍しいピアニスト。イグムノフに直接指導を受けた弟子の一人で序列では大物フリエールの次に名前が出てくる古い世代の名手である。1932年にワルシャワで開催された第2回フレデリック・ショパン・ピアニスト・コンクールで賞を受賞している(優勝はアレクサンダー・ウニンスキー)。ピアニストとしての彼の名声は、全ソ連、第1回全組合音楽家演奏家コンクールで第2位を獲得したことによって確実になる。ドビュッシーの幻想曲、アルトゥール・オネゲルのコンチェルティーノ、フランシス・プーランクの「ネグレ狂詩曲」等フランス作品はヨへレスがソ連で初めて演奏している。編曲でも大きな仕事を行い、特にシューベルトのピアノスケッチの完成と再構築を行った。1952 年からヨヘレスはグネーシン国立音楽教育研究所の教授を務める。グネーシン研究所で、ヨヘレスは「ピアノ・ソナタの300年の歴史」という長期にわたるコンサート・サイクルの創始者となった。ピアノ教育者としても傑出した人物で運指法等で多くの発見を行っている。ヨヘレスの音楽解説もMELODIYAは何度もジャケットに載せていた。演奏では少ない録音だけがヨヘレスを知る資料である。「ロシアピアニズム」でも殆ど語られていない。北欧系のような名前だがロシア生まれ。後にモスクワ音楽院、グネーシン音楽学校で教授を務めた。日本人にも指導を受けた人は多い様だ。1856年Westminsterに録音がありEMI系にも少なくとも2点のLPがある。バッハを得意としていたようだが入荷はない。MELODIYAに最低10点のLPがあるはずだがこれが最初の入荷となった。シューベルトも重要なレパートリーだったようだ。ここではよく知られたソナタではなく、あまり演奏されない隠れた小品を選曲している。明確で淀みなく、いかにも教授らしい演奏。遊びこそないが誰の耳にもその上手さが伝わり思わず聴き惚れてしまう歌心が自然と滲み出てくる。作為を微塵も感じさせない名演とはこんな演奏なのだろう。これはあまり録音されることのないシューベルトのソナタではないピアノ小品ばかり集めた録音。大物の録音としてはもったいない気がしたが、実際聴いてみると、小さな曲でも大物が弾くとこんなに味わい深い曲になるのだと感心してしまう次第。聴いた方は全員がそのように驚かれるに違いない。ピアニストに限らず音楽家の技量というものがどれだけ大きなものであるか気付かされるLPである。このLPの多くの演奏はヨヘレスによる編曲と思われる。
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