商品コード:1322-037[L'ANTHOLOGIE SONORE] J.P.ランパル(fl) R.ヴェイロン・ラクロワ(cemb) / フリードリヒ2世・ルイ15世時代のFl作品集
商品コード: 1322-037
商品詳細:ジャン・ピエール・ランパル(1922- 2000)はマルセイユに生まれのフルート奏者。1947年に行われたジュネーヴ国際コンクールで優勝して注目され、同年から1951年までヴィシーの歌劇場のオーケストラ、1951年から1956年までフランス国立放送管弦楽団、1956年から1962年にはパリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者として活躍した。この録音はこれまで入荷がなく、最古のレーベルと思われていたBAMやDf以前の発売である。1952年に発売されたことは確かである。これをデビューLPといえる情報はまだないが、デビューLPの可能性も含む最初期録音であることは間違いない。LPのタイトルはプロイセン王であったフリードリヒ2世( 1712 - 1786)とフランス王であったルイ15世(1710 - 1774)のフルートというモノである。ドイツのフリードリヒ2世側としてクヴァンツ、ハッセ、フリードリヒ2世自身の3人、フランスのルイ15世側としてノード、シュドヴィル、ボワモルティエの3人を選び、それぞれのフルート・ソナタを演奏した企画的な録音である。伴奏はロベール・ヴェイロン・ラクロワのチェンバロだけというシンプルな構成で、録音を行っている。L'ANTHOLOGIE SONOREはSP時代からチェンバロを含めたバロック音楽の草分け的な会社であり、このような構成は当時まだ珍しかったが、L'ANTHOLOGIE SONOREでは普通であった。この時代こんなマイナー作品ばかりのレコードを出して大丈夫なのかと心配になるほど大胆な企画である。L'ANTHOLOGIE SONOREは1960年初頭には消滅したレーベルだけに、まだランパルも無名だったからこそ参加した録音だったと思われる。まるでSP期のような音でフルートも揺らぎのある古めかしい音が出ている。ランパルが当初所持してた18金のフルートが使われたと思われる。ランパル好きにはお宝級の超珍品!
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