商品コード:1322-036[L'ANTHOLOGIE SONORE] パスキエ・トリオ, J.フェヴリエ(pf) 他/ ハイドン:弦楽トリオ, Pfトリオ第29番, ベートーヴェン:弦楽トリオ3番
商品コード: 1322-036
商品詳細:ハイドンには弦楽3重奏という曲種もOp.32も存在しない。パスキエ・トリオ編なるパート譜があり、バイオリン、ビオラ、 チェロ用に編曲されたOp.32とされるものが存在する。International Music Companyという出版社である。原曲は不明でHob..XI:74-76の3曲のホーボーケン番号が付いていてHob. XI:はバリトン・トリオなので原曲はバリトン三重奏曲第74番 ニ長調であることが判明した。1950年代当時では記載なき編曲が普通であり、その編曲がパート楽譜にまでなることもある。2曲目のピアノ・トリオはジャック・フェブリエ(pf)/ジャン・フルニエ(vn)/ピエール・フルニエ(vc)の3人で演奏され、パスキエ・トリオは関係しない。No.5とあるが今とは通し番号が異なるので今5番とされるHob.XV:5のピアノ三重奏曲第5番(ランドン第18番) ト長調ではないだろう。調性が変ホ長調との記載からPfトリオ第29番(ランドン・45番) 変ホ長調 Hob..XV:29であると判明した。B面は ベートーヴェン:弦楽トリオ3番 ニ長調Op.9-2で間違いないだろう。音源は1937年前後のSPらしい。1950年代に米ALLEGRO:3015のパスキエ・トリオのOp.9-1/Op9-2の2曲が入るLPがあるが、そちらは1950年代初期の別録音である。全てSP音源の古い録音なので音質は今ひとつだがLPとしてはかなり希少な1枚である。BAMやDFにLP録音を開始するのが1950年頃なのでそれ以前の録音については不明のことが多い。これはパスキエ・トリオのSP時代に於ける録音が3曲入る極めて珍しいLPである。これ以降再版もなく、1952年に発売された、この1枚限りのドキュメントである。尚L'ANTHOLOGIE SONOREは1933年に発足したフランスのレーベルで1951年頃まで大量のSPを発売していた。1952年頃からLPの発売も始まるが1961年頃に Adès傘下となり、1963年頃を最後にL'ANTHOLOGIE SONOREは終了する。バロック作品をSPで多く録音・発売したフランスの草分けレーベルだった。今回曲の特定に非常に時間をかけた。
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