商品コード:1322-021[CALLIOPE] H.ドリュアール(cl)/ ブラームス:Clソナタ1, 2番
商品コード: 1322-021
商品詳細:アンリ・ドリュアール(1919-2011)はフランス・カルヴィン生まれの伝説的なクラリネット奏者。1938年にパリ音楽院のオーギュスト・ペリエのクラスを一等賞で卒業したドリュアール。1947年にジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位を獲得した。彼は1947年から1964年まで音楽院音楽協会および共和国防衛隊の大オーケストラでソロ・クラリネットの役職を務めた。その後コンセール・ラムルー管弦楽団やパリ音楽院管弦楽団、オペラ=コミック座管弦楽団、そしてパリ・ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団(吹奏楽団)という錚々たる名門で活躍した後、1967年に創設されたパリ管弦楽団の初代首席クラリネット奏者に就任。1981年に退団するまでミュンシュやカラヤン、プレートルなど世界的巨匠たちと共演を重ね、アンリ・デュティユーやフランシーヌ・オーバンと親交を温めたという特筆すべき経歴の持ち主である。まさにフランスにおけるクラリネット界のレジェンドという存在。1964年、彼はリュエイユ マルメゾン市立音楽院の初代院長を務め、その後退職するまで同学のクラリネット科の教授を務めた。アンリ・ドリュアールはレジオン・ドヌール勲章の騎士、アカデミック・パームスの役員、そしてパリ市の銀メダルを授与されている。日本では全く無名に等しいが、録音もAmphion、Decca、Calliopeに1枚ずつ存在する。クラリネットに関する著書も出している(進化 - 現代クラリネットのための 10 の研究/Alphonse Leduc 発行)。無名の若手発掘に力を発揮するCALLIOPEだが、今回は隠れた大物を引っ張り出してきた。1975年の録音なのでドリュアールが56歳の時である。流石に含蓄深い演奏であり、非常に渋い趣きのある表情のソナタ。いかにもその道の熟達者という佇まいという雰囲気で決して大きな音を出すわけではないが、ぐっと心を掴まれる憎い演奏である。とてもフランス人らしさが感じられない落ち着いた印象で、有名なエティエンヌやドレクレーズ等のよく知られたフランス人クラリネット奏者とは全くタイプが異なる。他のブラームス:クラリネット・ソナタ録音と比べても、大人しい演奏で、目立たないが噛むほどに味わいを深める貴重な録音である!
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