商品コード:1322-010b[VOX] ハンガリーQt. / モーツァルト:弦楽四重奏曲17番「狩」, 19番「不協和音」
商品コード: 1322-010b
商品詳細:ハンガリーQt.のモーツァルトは英COLOMBIAに16・18番(K.428・464)の1枚、17・19番は1回目欧州COLUMBIA、これがVOXでの2回目録音になる。仏クリュブ・ナショナルはフランスVOXのサードパーティ・プレスで音源は当VOXと思われる。フランスでハイドンセットの全6曲は出ていないと思われる。米国ではVOX-BOXの箱(VBX/SVBX 589)で発売された。1962年の発売。彼らの2回のベートーヴェンは名演の一つとして知られる所だが、これはステレオ録音のベートーヴェンによく似ている。弦はよりスムーズでモノ録音のような厳しさはない。しかし一糸乱れぬコントロールされたアンサンブルはさすがで4人が均等にバランスを取る。ハンガリーQt.の特徴はこのモーツァルトにもよく出ており、やや鋭角的に切り込んで行くも、演奏そのものはこなれた滑らかさがあり聴きやすい。1950年代の張り詰めた緊張感からは解放されている。1960年代に入ると時代の変化から昔の弦をギシギシとぶつけ合うスタイルはなくなってゆく。モーツァルトでは特にそうである。ハンガリーQt.は1935年ハンガリーのブダペストで創設された団体。創設メンバーは第1Vn:シャンドール・ヴェーグ、第2Vn:ペーテル・セルヴァンスキー、Va:デーネシュ・コロムサイ、Vc:ヴィルモシュ・パロタイの4人。1937年に第1Vnがゾルタン・セーケイに交代し、その後変わることなくリーダーとして運営した。1959年頃に当録音の4人、ゾルタン・セーケイ/ミーハイ・クットネル/デーネシュ・コロムサイ/ガボール・マジャールに固定され安定して録音を重ねる。この時期が第二の黄金期に当たる。2回目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集もこのメンバーであり、フランスCOLUMBIA、DF、Concert Hall、DGGなど平行して1961年頃からVOXへの録音を開始する。この時期は一つのレーベルに絞らず各社に様々な録音を行った充実の時期に当たる。モーツァルトは全曲録音はなく、VOXには6曲のハイドンセットのみである。1970年の解散までに最後の4人が残した録音群は歴史に残すべき名演群である。この2曲も含まれる。VOX音源のモーツァルトは英国/ドイツでは完全に未発売と思われ、フランスでは仏VOXから当2曲のみ、Club National du Disqueからは当2曲を含む4曲2枚がリリース。フランスでも14番(K.378)/15番(K.421)の2曲は未発売の可能性が高い。
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