商品コード:1322-002[His Masters Voice] P.カザルス(vc) / バッハ:無伴奏Vc組曲1, 2番
商品コード: 1322-002
商品詳細:バッハの死後140年となる1890年、当時13歳のカザルスはバルセロナ市内の楽器店でこの曲の楽譜に出会い、12年の歳月をかけてこの曲を研鑽。25歳の時、初めて公開演奏を行った。現代の無伴奏Vcの歴史はここから始まった。1番:1938年6月2日パリ/2番:1936年11月23日ロンドンでのSP録音。近年このシリーズが全3枚揃う事は稀になってしまった。さすがに初復刻プレスは低い音までよく出てくる。装置さえ良ければ相当のクオリティで楽しめるだろう。その後も様々な復刻が行われたが、遂にこのCOLHを超えるものは出なかった。英国/米国/フランスが同一番号で出ている。プレスの種類は多く、完全な初版は限られる。録音は1936-9年、2・3番が'36年ロンドン、他は'38年(1・6番)と'39年(4・5番)パリ録音、1957年パテ社にてLPヘ復刻されたのでフランス以外のプレスもフランスマスターを使ってのプレスとなる。ここから歴史は始まった。フランスの初出は1957年7月内溝フラット盤が棒付きジャケット入りで発売された。英国では同年数か月遅れでHis Master's Voiceから同一番号で段付グルーヴガード盤が青クロス紙ボードジャケット入りにて発売された。1960年頃同一番号で段なしグルーヴガード盤が緑色表コートジャケット入りに変更される。この形が市場に最も出回っているLPである。オリジナルLPで全3枚揃えるのは近年なかなか大変になってきている。緑色表コートジャケットにはカザルスの写真付きと写真なしの2種がある。その後毎年のようにプレスされ1970年頃から3枚箱入りに替わり1980年頃まで再版された。いつの時代でも求めれば購入ができた歴史的名演であることは間違いないだろう。CDが発売されて初めて、LPは発売された年代で音質が大きく変わることが取り沙汰されるようになり今日に至る。歴史的名演として、バッハ:無伴奏Vc組曲を語る際に避けて通れない楽譜の発見者であるカザルスの録音であり、その価値が減じることはないだろう。10年程前よりは安価に入手可能になっている。
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