商品コード:1323-040[Charlin] D.ミヨー指揮/ ミヨー:屋根の上の牡牛, 世界の創造
商品コード: 1323-040
商品詳細:「屋根の上の牡牛」は1920年作のバレエ音楽。ミヨー自身は超現実主義バレエ曲と言っていた。本来はチャールズ・チャップリンの無声映画のために作曲され、『ヴァイオリンとピアノのためのシネマ幻想曲』(« Cinéma-fantaisie » pour violon et piano)という名称であった。ジャン・コクトーの台本とラウル・デュフィの舞台装飾、ギィ=ピエール・フォコネの衣裳によるバレエが発想されるにあたって、ミヨーは《シネマ幻想曲》をバレエ音楽に編曲したものが「屋根の上の牡牛」である。ブラジルの大衆音楽や舞曲に強く影響されており(たとえば「屋根の上の牡牛」という題名は、ブラジルの古いタンゴに由来する)。実にミヨーらしい作品で好きな方ははまる。「世界の創造」は1922年作のバレエ音楽。米国訪問中にハーレムの道端で本場のジャズを初めて耳にし、音楽観に大きな衝撃を受けた。パリで活動していたバレエ団、バレエ・スエドワ(スウェーデン・バレエ団)からバレエ音楽の新作を依嘱されると、ミヨーは翌1923年にいくつかの楽章にジャズを取り入れて『世界の創造』を作曲し、これを6つの連続した場面からなる全1幕のバレエとして上演させた。現在ではバレエとして上演されることは稀であり、純粋な管弦楽曲として演奏されることが多い。サックスやトロンボーンが使用されニューヨークの雰囲気がよく出ている。アフリカ人から見た天地創造を主題としており、台本はブレーズ・サンドラールが担当。ジャン・ボルラン振付、フェルナン・レジェ美術で、初演はバレエ・スエドワによって1923年10月25日にパリのシャンゼリゼ劇場において行われた。公演時間は約20分。この作品がガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』(1924年)より先に作曲されていたことから、ミヨーを称賛する声が多かったという。6曲からなる構成で打楽器の多用が特徴。2曲ともミヨー自身の指揮で1958年3月にパリで演奏・録音された。10"で1959年に Les Discophiles Français から525 125/125 132でモノラルとステレオが発売された。しかし注目度は高くなく、特にステレオはプレスが少なく10"ということもありあまり売れなかったようである。しかしアンドレ・シャルランが自身が立ち上げたレコードレーベルであるDisques A Charlinからステレオのみ1964年頃SLC 17でリリースすると 、あまりの音質の良さから注目された。SLC 17は恐らくステレオ初出の125 132(ジャケット番号SDI 125.132)を遥かに凌駕する高音質盤と思われる。1963年頃から1年程で20点あまりのLPをリリースしたが、これまでとは次元の異なるステレオの音質は大評判となり、シャルランは一躍レコード界の寵児となった。しかし放漫経営がたたり、1980年には倒産した。例えステレオ・テープがあったとしても、この音質はシャルランにしか作れなかった音であることは紛れもない事実だろう!
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