商品コード:1323-033[Charlin] G.ティッサン・ヴァランタン(pf) ORTFQt/ フォーレ:Pf五重奏曲1番, 子守歌, アンダンテ
商品コード: 1323-033
商品詳細:ティッサン・ヴァランタンの名と共に、一躍表舞台に踊り出た感のあるフォーレの2枚。これは五重奏のCL 12で、B面はVnとPfの子守唄。録音と演奏次第で曲がここまで変貌を見せるという見本!クレジットのORTFQt.は、パスカルQt.の第1VnだったJ.デュモンとVcのR.サルに、第2VnとVaを加えた、デュモンQt.と言えそうなメンバー。そこにティッサン・ヴァランタンが加わり、この当時のフランス最高水準の演奏。そしてシャルラン録音とくれば、聴かない訳にはいかないだろう。アンダンテ と子守歌の2曲はJ.デュモンとG.ティッサン・ヴァランタンによるデュオ演奏。こちらもエレジーと同等に素晴らしい演奏である。ORTF弦楽四重奏団はフランス国立放送の首席等で組織された団体で、第1Vn:ジャック・デュモン(Jacques Dumont)、第2Vn: ルイ・ペルルミュテール(Louis Perlemuter) 、Va:マルク・シャルル(Marc Carles) 、Vc:ロベール・ザール(Robert Salles)。ピアノのジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(1902- 1987)は、オランダのマーストリヒトでオランダ人の父親とフランス人の母親の間に生まれる。リエージュ王立音楽院でピアノやチェンバロなどを学んだ後、1914年にフォーレが当時の院長を務めていたパリ音楽院に入学し、イシドール・フィリップに師事する。後に、マルグリット・ロンにも教えを受け、1920年にはピアノ科の一等賞を受賞している。しかし、1924年に結婚して子供ができると演奏活動を中断し、以降長らく育児に専念する。1951年にモーツァルトのピアノ協奏曲第23番K.488を弾いて演奏活動を再開。その後、ヨーロッパ各地でリサイタルやオーケストラとの共演を重ねる。レパートリーはバッハなどのバロック音楽から近代フランス作品まで幅広いが、とりわけフォーレ作品の紹介には積極的で、ピアノ独奏曲や室内楽の全曲演奏チクルスを開くなど、その普及への貢献は多大であった。その後、1987年にパリで亡くなるまでリサイタルを開くなど演奏活動を続けた。デュクレテ・トムソンにフォーレのPf作品全集を録音し、未だこれを超える録音はないと言われ、世界中に多くのファンを持つ。LPはどれも高額で知られる。ダルレやデカーヴらを直接指導して育てた。1960年代に入り録音技師のアンドレ・シャルランとの共同作業により数点のフォーレ:室内楽をDisques A Charlinに録音した。音質も素晴らしく、今ではDisques A Charlinを代表するトップ・アイテムとして高い人気を誇る。ORTF弦楽四重奏団は1941年にヴィオラ奏者のレオン・パスカルが主催したパスカル四重奏団を源流とする。パスカルが1969年に亡くなったことで後任にVaのマルク・カルル(Marc Carles)を迎えORTF弦楽四重奏団として1973年まで活動した。最終的には第1Vn:Jacques Dumontとチェロのロベール・サル(Robert Salles)が元パスカル四重奏団のメンバーである。ORTFはフランス国立ラジオ・テレビ・オーケストラを示す。日本ではフランス国立放送o.と訳している。記録によると138もの録音記録があるが殆どが放送録音である。メンバーは完全に固定されたものでは無かったらしい。尚マスターテープは既にフランス国税局により税金滞納のかたに取られ紛失してしまっているらしく、復刻CDの音質はすこぶる評判が悪いらしい。二度と再現不可能であるこれら名演の価値は計り知れない。
ティッサン・ヴァランタンの在庫一覧へ