商品コード:1323-024n[MELODIYA] L.コーガン(vn)/ ハチャトゥリアン:Vn協奏曲
商品コード: 1323-024n
商品詳細:ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲はニ短調の1曲のみで1940年に作曲され、翌年のスターリン賞第2位を獲得したヴァイオリン協奏曲である。この作品はダヴィッド・オイストラフに献呈されている。オイストラフは、ヴァイオリン・パートに関して助言を行うとともに、ハチャトゥリアンとは別に自身でカデンツァも作っている。初演は1940年11月16日、モスクワのソヴィエト音楽祭にてダヴィッド・オイストラフのヴァイオリン独奏、アレクサンドル・ガウクの指揮で演奏され、大成功であった。オイストラフの初回録音はA.ハチャトゥリアン指揮フィルハーモニアo.で1954年11月ロンドンで英COLUMBIAへのモノラル録音であった。2回目はステレオで1965年・作曲者とモスクワ放送o.(メロディアCM 04375)。ここでコーガンの録音が出てきたので調べて見ると、1951年6月25日アラム・ハチャトゥリアン指揮モスクワ放送交響楽団での初回録音があり、2回目として1958年米RCAにモントゥー指揮ボストンso. との西側録音がある。MELODIYAでは1952年にリリースされていて辻褄が合う。つまりハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲はオイストラフに献呈され初演も行ったが、最初に録音したのはコーガンであり、その指揮もハチャトゥリアン本人が行った。しかもそれは西側録音ではなく、旧ソ連での初回録音である。オイストラフの旧ソ連でのMELODIYA録音は1965年とかなり時間が経過してからである。ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲はオイストラフで決まりという昔からの慣習みたいなものがあるが、それは録音に限ってみれば100%正しいのか怪しくなってくる。コーガンの初回録音を聴いてみればなかなか素晴らしい演奏であり、オイストラフといい勝負ではないだろうか? これが別の曲であれば大抵の曲はコーガンに軍配が上がることは事実である。ハチャトゥリアンの場合は曲の成立過程もあり一概には決めかねる。コーガンの上品できめの細かい弦の音はハチャトゥリアンの曲でも魅力的に映える。興味のある方は是非、コーガンのД 0548とオイストラフの33CX 1141を比べてみて欲しい。答えは聴く前から想像は付くが、言うのは立場上やめておく。コーガンのД 0548は過去に1度しか入荷がなく、比較試聴出来る余裕もなかった。改めて聴いてみると、コーガンというヴァイオリン奏者の芸格の高さを思い知らされることになる。
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