商品コード:1323-012[Charlin] J.v.ヴェブスキー指揮/ バッハ:カンタータ63番 「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」, 110番「笑いはわれらの口に満ち」
商品コード: 1323-012
商品詳細:ワンポイント録音で知られるフランスの天才的エンジニア、アンドレ・シャルラン(1903-1983)。17歳の頃から自身でアンプなども組み立て200以上の特許を取ってる。1930年代に入ると映画の音響技師として活躍、映画のカラー映像方式に関しても特許を取っている。また、第二次世界大戦中には、灯火管制中の暗闇で走る事を余儀なくされていた自転車用として、ダイナモも新開発した。1949年に映画関係事業をオランダのPHILIPSへ売却したシャルランが始めたのが音楽録音業へ転身する。シャルランの持つ特許を可能な限り駆使して LP を生産しようという、デュクレテ・トムソンを始めとする幾つかのレーベルの思惑もあったらしい。 録音技師としてデュクレテ・トムソン、DFやVSMなどで技師として名を上げた後の1962年には「シャンゼリゼ録音センター」を設立、自らのレーベル Edition André Charlin も立ち上げた。残念ながらこの事業は1970年代中頃までしか続かず、税金の滞納でマスター・テープなどを差し押さえられてしまったと伝えられる。シャルランは1983年に80歳亡くなってしまったが、版権はそのまま死去の直前に取り戻すことができ、今ではCDに焼き直されて世界で販売されている。高音質で知られたEdition André CharlinのCDは1CDあたり\11000という価格が付いている。はたして再版の極致であるCDにそれだけの価値があるのか疑問だがLPの価値は永遠だろう。ワンポイント録音は言葉では知っていても実際にLPで聴けばどういうものかすぐに体感できる。空間に包まれるような自然な音が何の抵抗感もなくすんなりと耳に取り込まれる。この感覚は聴いた人にしかわからないだろう。初期のシャルラン本人の録音と後の後輩技師たちによる録音は全く同じではないがワンポイント技法は同じである。この録音は彼が設立した「シャンゼリゼ録音センター」にてアンドレ・シャルランによる録音であることがジャケット裏に記載されている。シャルランという人は教会音楽を大変好んでいたようで大手レーベルならまず録音しないようなマイナーな宗教曲を盛んに録音していて、経営に大きな圧迫を及ぼしたのではないかと思われる。それら宗教曲録音の中にオランダの指揮者ユストゥス・フォン・ヴェブスキーによるバッハのカンタータ集が3枚ある。曲・演奏・録音の三位一体になった最上級のカンタータ録音である。ユストゥス・フォン・ヴェブスキー(1932-)はドイツ生まれでバイエルン国立音楽院を卒業後、フランクフルト放送合唱団 (ヘッセン放送合唱団) を長年指揮した。1965年、彼はフランスで最高の楽器奏者で構成されたオーケストラを伴う学生合唱団であるアンサンブル・ヴォーカル・エ・インストゥルメンタル・バッハ・ド・パリを創設。このアンサンブルで、彼はJ.S.バッハ作品の演奏のスペシャリストとして知られる。1972年、彼はChœur Montjoieの監督となり、大規模なオラトリオの合唱作品を一緒に演奏した。彼はリールの ORTF 管弦楽団、WDR 交響楽団ケルンを指揮者も務めた。音質も良く優れた演奏!
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