商品コード:1323-010t[MELODIYA] V.ヤグディン(fl) I.ジューコフ(cemb) G.フェイギン(vn) V.フェイギン(vc) / バッハ:音楽の捧げ物(全曲), フランス組曲5番
商品コード: 1323-010t
商品詳細:メロディア録音の2枚組LP。その内の1~3面を「音楽の捧げ物」B.1079で使い、残る第4面にはチェンバロを担当したジューコフの独奏による「フランス組曲5番」が入る。1977年の録音だが、この時期のソ連の録音は西側に比べて随分と音質が良い。東側の録音という先入観を持つと失敗するという好例だろう。シングルレターでオリジナル。「捧げ物」好きでまだお持ちでない方には絶対お薦めの録音。演奏は大変洗練されており、涼しげだが芯の強いバッハ的な空気が支配する。楽器指定がされていない「捧げ物」を4人という小編成で録音するのは実は珍しいタイプ。最小限の人数で最大の効果を上げる事を試みた、室内楽的な魅力に大いに溢れた演奏である。チェロの存在感が強く、最高ランクの演奏と信じる。また「音楽の捧げ物」だけで3面を使っており、盤面に余裕があるので時間制約無しでじっくり聴かせてくれるのも嬉しい。冒頭の「3声のリチェルカーレ」はチェンバロではなくフルートのソロから始まり、チェンバロ、ヴァイオリンが後から入る。その後の「6声のリチェルカーレ」はヴァイオリンで始まり、しばらくしてからフルート、じきにチェロが入る構成。4人という小編成で行われる、省エネ型にして、ソロ楽章のない密度の濃い演奏である。旧ソ連で行われたバッハ録音との理由からか殆ど注目されることのないLPだったが、贅沢な溝の使い方と演奏の充実を兼ね備えた非常に優れた録音である。第4面の「フランス組曲5番」はチャイコフスキーのピアノ協奏曲の全集録音で知られるイゴーリ・ジューコフが独奏チェンバロで演奏している。ジューコフの珍しいチェンバロ録音という点でも貴重な一枚。
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