商品コード:1325-045b[VÉGA] Y.ロリオ(pf) / ショパン:練習曲(12曲), リスト:Pfソナタ
商品コード: 1325-045b
商品詳細:メシアン夫人のロリオは非常に優れたピアニストだが、残念なことにメシアン作品ばかりで、他のピアノ作品の録音が極端に少ない。これは彼女の数少ないロマン派録音。音離れの良いクリアーなタッチ、コリコリした音が印象的。ロマン的すぎず、胸のすく演奏。リストのロ短調ソナタは、多数あるリストのピアノ曲の中でも唯一「ソナタ」と名が付く単楽章曲。技巧的にも難しいが、ロリオはそのような難度を感じさせないスムースな指さばきで、楽々と弾き切っている。圧巻!C30A ***という初期番号は存在しない。珍しいロリオのショパン録音でやはり腕前は超一流であった! 1959年メシアンの先妻デルボスが他界すると'61年に後妻に。現代作品の専門家のイメージが強いが、10代からベートーヴェンの全作品を暗譜で弾いたと言う。1970年珍しい2枚のソロ録音。「ピアノ・アンソロジー」のタイトル通り、ピアニスト、ロリオ・メシアンの存在感を改めて知る。 イヴォンヌ・ロリオ(1924- 2010)はパリ近郊のユイで生れたフランスのピアニスト。神童ピアニストとしてパリ音楽院に入学。1959年メシアンの先妻デルボスが他界すると1961年にメシアンの後妻となる。1940年代に作曲されたメシアンの作品は全てロリオによって初演された。ピアノ教師としてよりメシアン婦人としての名声が大きいだろう。結婚後も旧姓のままイヴォンヌ・ロリオとして活動したが、メシアンの没後に、その未亡人としてロリオ=メシアン(Yvonne Loriod-Messiaen)の二重姓を用いるようになった。妹のジャンヌ・ロリオはオンド・マルトノ奏者。演奏家としては、シェーンベルクやバルトーク、ジョリヴェらの現代音楽、とりわけメシアン作品の専門家としての名声が目立つも、バッハやモーツァルト、ショパンにも造詣が深いピアニストである。メシアン作品は別として、ロリオは1970年代後期までERATOなどに録音を残したフランスでも一流のピアニストである。ロリオのモーツァルトは絶品である。現代作品を得意とするピアニストは多いがモーツァルトも完璧にこなし、尚且つ現代作品に於いても一目置かれるピアニストは多くない。そういう点でロリオの現代作品は信頼度が格段に高いといえる。ロリオの演奏は総じて丁寧であり、演奏姿勢はどの曲も変わらない。だから時代を超えたエポックとして今聴いて尚、説得力を持つのである。ここには珍しいショパン作品が収録された。知情の見事なバランスの上で成立した類まれなるショパン!難曲リスト:Pfソナタ ロ短調はデモーニッシュな雰囲気をタップリと湛えた怪演でショパンと同等のインパクトを放つ!
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