商品コード:1325-037p[APR] S.バレル(pf) /コレクターズ・シリーズ・「シモン・バレル-2(APR)」
商品コード: 1325-037p
商品詳細:フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「シモン・バレル-2」。 シモン・バレル(1896 – 1951)は当時はロシア帝国、現ウクライナ・オデッサの生まれで、ユダヤ人の家族の13人の子供のうちの11人目であった。彼はサンクトペテルブルク音楽院でアンナ・エシポワ、次にフェリックス・ブルーメンフェルトに師事。ピアニストのウラディミール・ホロヴィッツもフェリックス・ブルーメンフェルトの弟子で、バレルはブルーメンフェルトの好きな生徒であったという。卒業後、彼は地域全体でコンサートを行い、キエフ(キーウ)音楽院で教職に就く。彼はベルリンに移住し、次にスウェーデンに移住、そして最後に米国へ移住した。1935年の秋、彼はハロルド・ホルトの管理下で英国をツアーし、リヒャルト・タウバーのサポートアーティストとして数々の出演を果たした。 1934年から1936年の間にアビーロードスタジオで行われたSP録音が多数ある。音楽評論家の ハロルド・C・シェーンバーグに、「バレルはカラフルなピアノの音色を生み出し、非常に音楽的である」。と言わしめた。特に彼のスピードと指の器用さで知られ、バラキレフのイスラメイと他の多くの録音の彼の演奏は称賛された。バレルはカーネギーホールで毎年リサイタルを行い、息子のボリスがしばしば録音を行った。英国のレーベル・APR(Appian Publications & Recordings )は1980年代に発足した新興レーベルである。過去の名演の発掘・発売を中心に行っている。シモン・バレルのシリーズは少なくとも4点あり、Vol.1-3がカーネギー・ホールでのリサイタル盤である。他に1934-6年HMV・というSP復刻盤もAPR 7001で用意されている。今回はカーネギー・ホールの3点6枚をセットにした。1980年代後期のプレスながら意外なほど音質は良く、キズの多い高額な初期盤より、盤質を優先される方には間違いなく良い選択といえる。オリジナル盤の75%程度のクオリティは確保している。
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