商品コード:1325-029n[ETERNA] P.ベルグルンド指揮/ シベリウス:交響曲6番, トゥオネラの白鳥
商品コード: 1325-029n
商品詳細:シベリウスのスペシャリスト、ベルグルンドがETERNAに入れた唯一のシベリウス。彼はこの後、1970年代に、HMVにボーンマスo.と全曲録音を果たした。その後、ザンデルリングが全曲録音を果たしたが、それ以前に、ガラグリー、ケーゲル等、個性ある指揮者が単発で録音していた。これも数少ない一つ。1970年頃の録音。音質もさることながら、これが本物なんだと納得出来る、説得力がある。オケが奥深い森を描き出すような立体感が何とも魅力的。パーヴォ・ベルグルンド(1929- 2012)はフィンランドの指揮者でエストニア出身の指揮者パーヴォ・ヤルヴィの名親である。1962年から1972年までフィンランド放送so.の首席指揮者に就任し、1965年にはボーンマス交響楽団とシベリウス生誕100周年記念演奏会を行う。1972年にボーンマス交響楽団首席指揮者に就任し、このオケと最初のシベリウス交響曲全集録音を行った。1975年にヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任している。ここで1980年代に2度目の全集録音を行った。又1981年にECユース管弦楽団(現EUユース管弦楽団)の出身者を中心としてクラウディオ・アバドにより自主運営団体として設立したヨーロッパ室内管弦楽団(本拠地はロンドン)で1990年代に3度目の全集録音を完成させ、シベリウス交響曲全集録音を3回行った唯一の指揮者として世界的な名声を得た。シベリウスだけはベルグルンドでなければ--という確固たる地位を築いた。この6番だけなぜか当時東ドイツのベルリン放送交響楽団とETERNAに録音した。ベルグルンド好きの御客様からETERNAに何枚録音があるのかと尋ねられたことがあるが、この一枚だけである。然も録音は1970年とこれがベルグルンドにとって最初のシベリウス交響曲の録音であった。東独とは縁の薄いベルグルンドにはただ一度だけの機会だったようだ。周りにはガラグリ、ザンデルリングとシベリウスを得意としETERNAに発言力を持つ指揮者達がひしめいていて、連続録音はならなかった。結局、ガラグリが1/2/7番の3曲をドレスデンpo./ゲヴァントハウスo.(1963/1969年録音)、またザンデルリングが1970-77年全曲録音を射止めた。ザンデルリングは東独政府からの要請を受けて亡命していたソ連から呼び戻したという経緯があるため仕方がない。すなわちこの6番はベルグルンドがスペシャリストとして歩み出した第一歩といえる録音なのである。更に彼のその後のどの録音よりも演奏・録音など全ての点に於いて最も優れた録音といって過言ではない貴重な録音である。音質はDECCAのSXLをも凌駕するレベルである。指揮棒を左手で持つことで有名だった。 2012年1月25日、病気のため死去。82歳没。これはETERNAステレオ録音の中でも特筆出来る超高音質録音!
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