商品コード:1325-009t[SUPRAPHON] S.リヒテル(pf)/ バッハ:Pf協奏曲1番, パルティータ3番
商品コード: 1325-009t
商品詳細:リヒテルのチェコ録音。ターリヒがチェコpo.を振る。オイストラフもSUPRAPHONに録音があったように、ロシア人のチェコ録音は多い。ターリヒのオケが重厚かつ厳粛な空気感を生み出しており、バッハの様式美は完璧だ。'50年代中頃の録音だろうか。リヒテルにとっても珍しいバッハの協奏曲。しかし、注目はB面いっぱい使ったシュトイラーのパルティータ3番。クッキリと明快な音色で、3番という曲をしっかりと彫られた彫刻のように立体感を持って迫り来る!この時期リヒテルはまだ西側には出られないので、時折、東欧諸国へ演奏旅行に来ていた。フランス発売分はチェコから盤を輸入し、フランスで製造したジャケット入れたタイプである。B面のパルティータ3番はユーゴ・シュトイラ― (1914–2004)が担当。シュトイラー はドイツ生まれで1934 年にデビュー。ベートーヴェンのピアノ音楽のドイツを代表する解釈者の一人とみなされていた。1953 年から 1958 年にかけてシュトイラーはライプツィヒ音楽劇場大学で教鞭をとった。その後、ミュンヘン音楽舞台芸術大学で教鞭をとった。彼の生徒には、ホメロ・フランチェッシュ、ゲルハルト・オピッツ、ハインツ・ レーグナー、ミヒャエル・エンドレス、アンネローゼ・シュミットがいる。ヴィルヘルム・フルトヴェングラーは次のようなコメントを残している--「すべてが私の想像と同じというわけではありませんが、これは確かに非常に良いことです。しかし、心に留めておかなければならないことが一つあります。ステージ上に立つと、すべての保護は終わります。」--。リヒテルのLPと思われがちだが、同時に録音の少ないピアニストであるユーゴ・シュトイラ―の貴重なLPである点が重要である。国際的にはリヒテルの名声が高いものの、両面を比べれば、何方が優れているかすぐに理解できる。録音状態にかなり差があり、明かにB面のパルティータ3番の方が録音が良い。リヒテル目当てで購入したとしても、結果的にシュトイラーのパルティータ3番を聴くためのLPとなることは目に見えている。通のピアノファンの為に、シュトイラ―のLPとしてお勧めしたい!
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