商品コード:1325-008[BAM] J.P.ランパル(fl) R.ヴェイロン・ラクロワ(cemb) 他/ バッハ:Flソナタ, ヴィヴァルディ:協奏曲, Flソナタ
商品コード: 1325-008
商品詳細:おそらくランパルの初LPではないかと思われる。BAM社はSP期からある会社で、そこのLP第1号のようである。録音は1946年頃と思われる。ランパルの初録音とされるパスキエ・トリオとのモーツァルト:フルート四重奏曲全集が1946年4月26日と判明していて、LP 03(LP発売・第3号)で発売されたことから、当録音は1946年4月26日~さほど経過していない1946年の録音と推測できる。でな無ければLP発売・第1号として発売できないからである。従ってランパルのデビュー録音ではないが、かなりそれに近い録音といえる。A面がバッハ、曲はFlソナタではなく、全てチェンバロ奏者のヴェイロン・ラクロワによるFl用への編曲。したがってデュクレテ・トムソンの最初のFlソナタ全集にも収録されていない別の曲である。B面にヴィヴァルディの協奏曲とFlソナタの2曲(ヴェイロン・ラクロワによる編曲)。こちらの原曲は不明。3曲目のソナタもなかなかの味がある。音が強くフルートの音の揺らぎが味わい深い。ランパルがまだ黄金で出来たフルートを使い始めた時期は1948年らしいのでまだ伝説の「黄金のフルート」以前の楽器でも録音となる。ややかすれが掛かった音はなかなか素晴らしい。ラテン色で知られるランパルだが、このLPで聴くランパルの音はさほど能天気な明るさは感じられず、音楽を愉しむための純粋な演奏であることが感じられる。A面のバッハはリュート組曲B.997が原曲である事を実際に比較して調べた。ギターで演奏されることの多い曲である。フルートでの演奏では全く別の曲のような印象である。原曲を知らずに聴いたら、すぐにリュート組曲が思い浮かぶ方は多くないだろう。初出は1952年頃10"のLD 01で発売されたBAMのLP第1号と思われる。10"の内容が1964年頃そのまま12"化されLPが当盤である。溝が広くなったため、音質低下は最小限に抑えられ、再版といえども非常に音が良い。同時にRIAAカーヴ化されたので聴きやすくなっている。若き日のランパルの情熱がよみがえる優秀な12"再版である。
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