商品コード:1325-002[DF] M.クーロー指揮/ ラッソ:シャンソン集(全15曲)
商品コード: 1325-002
商品詳細:DF社は、我々が想像するよりずっと古楽や合唱曲に力を入れており、今、誰もが注目するクラウス、ボスコフスキーは、その中のほんの一部門にすぎなかった。この部門は、ほとんどがクーロー指揮、又はクーローヴォーカン・アンサンブルが手掛けている。今の古楽の耳からすると、様式的なものや音響的な部分がまったく異なる。現代のものは、綺麗すぎるのだ。この時代の録音には、土着的な粘り気があり、リアルな農民の心の声が聞こえる。オルランド・ディ・ラッソ(1532 - 1594)は現ベルギー、エノー州のモンス生まれの後期ルネサンスのフランドル楽派の作曲家。ローマ楽派のジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナと並んで、こんにちでは、フランドル楽派のよく練れたポリフォニー様式を最も代表する作曲家の一人と見做されており、16世紀末のヨーロッパでは最も有名で最も影響力を振るった作曲家であった。作品についてはまだまだしっかり分類に至っておらず、日本語名すらない段階である。以前はオルランドゥス・ラッススと表記された。後期ルネサンスでは最も多作な世界的作曲家であった。全部で優に2000あまりの作品のうち、ラテン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語の声楽曲があらゆるジャンルにわたって作曲されている。その内訳は、多数のミサ曲、530曲のモテット、175曲のマドリガーレとヴィッラネッラ、150曲のシャンソン、90曲のリートである。ラッソ作の器楽曲が存在するかは厳密には分かっておらず、作曲しなかったのだとすれば、これほどの幅広い多作家である彼が、当時ヨーロッパ中で流行していたこのジャンルに手を染めなかったことは、大変興味深いことである。このシャンソン集はマルセル・クーローと彼の声楽アンサンブルによる古い録音。マルセル・クーローはLes Discophiles Françaisでリステンパルトと同格の扱いを受けていた声楽作品に強い指揮者である。1970年頃までPHILIPSなどでも多くの録音を残した。時代考証こそ1970年代以降の録音には劣るが、リアルな合唱はこの時代特有のものがある。
クーローの在庫一覧へ