商品コード:1326-063t[CBS] L.バーンスタイン指揮 / マーラー:交響曲3番
商品コード: 1326-063t
商品詳細:米Columbia録音M2S 675がオリジナル番号。一連のマーラーは世界的に有名で、この3番はチェコのSupraphonからも出ている。英国ではSBRG 72065-6。仏:S 75065-6。米プレスと同じではないが、この録音が本来持つ切れ味の鋭さや瞬発性の高さは、このプレスでも充分感じられる。米プレスの音の乾きが気になる方は、丁度よいかも知れない。歴史に残すべき名演であることは間違いない。1980年代にDGGに再録音したデジタルが人気で高額になっているが、内容は当然初回録音のニューヨークpo.の方が良いに決まっている。レナード・バーンスタインによるマーラー交響曲全集は、20世紀マーラー演奏史に残る金字塔であるといわれる。1960年に録音された第4番を皮切りに、1967年まで第1-7番・9番のセッション録音が行なわれ、その間1966年のロンドン響客演の折りに第8番が収録。さらに1970年代に「大地の歌」、「第10番アダージョ」が録音され、交響曲全集が完成している。3番は1961年ニューヨーク・マンハッタン・センターでの録音。マーサ・リプトン(メゾ・ソプラノ)に迎え、スコラ・カントルム女声合唱団(合唱指揮:ヒュー・ロス)とトランスフィギュレーション教会少年合唱団(合唱指揮:スチュアート・ガードナー)の2つの合唱団の大掛かりな共演となった。プロデューサーはジョン・マックルーア。バーンスタインにとって、マーラーは特別な存在らしく、「自分で書いた曲のような気さえしてくる」と語る程で、数々の名演を残した。実はバーンスタインの録音以前はマーラーの交響曲はさほどメジャーな曲ではなかった。バーンスタインが演奏会でも頻繁に取り上げ繰り返すことで、マーラーの生誕100年の後の1970年代からマーラー・ブームが起こる。マーラーは、一気にメジャーな存在になっていき録音も増加した。実際モノラル期には録音は少ない。交響曲第3番は全6楽章からなり、第4楽章にアルト独唱、第5楽章にアルト独唱と児童合唱、女声合唱を導入している。演奏時間は約100分。マーラーの交響曲としても、また通常の演奏会で採り上げられる交響曲としても、最長の曲として、かつては「世界最長の交響曲」としてギネスブックに掲載されていた。演奏する側も聴く側も体力が必要とされる曲である。各楽章には標題が付けられていたがマーラー自身の手により破棄されたため楽譜には書かれていない。マーラーは当初、交響曲全体に「幸福な生活-夏の夜の夢」という標題を与え、その後「悦ばしき知識」、「悦ばしき知識(楽しい学問)-夏の朝の夢」、「夏の真昼の夢」などと変遷している。この中の「悦ばしき知識」とは、ニーチェの著作にならった標題である。この曲がマーラーの「田園交響曲」だとする見解があったが、マーラーは否定も肯定もしていない。バーンスタインの一連のマーラー録音は初めて聴いても、沢山聴いた後でも繰り返し聴くことのできる優れた演奏であることは間違いがない事実である。
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