商品コード:1326-061[COLUMBIA] W.マウツジンスキ(pf) / ショパン:Pfソナタ2番「葬送」, 3番
商品コード: 1326-061
商品詳細:ヴィトルト・マウツジンスキ(1914-1977)はワルシャワ生まれのピアニスト。ワルシャワ音楽院でフェルッチョ・ブゾーニ門下のユゼフ・トゥルチンスキに師事した。1936年には、元ポーランド共和国首相で19世紀ロマン派ピアニストの黄金時代を知るイグナツィ・パデレフスキの薫陶も受けた。1937年に開かれた第3回ショパン国際ピアノ・コンクールで第3位に入賞した実力派である。パリ音楽院に留学してイシドール・フィリップやマルグリット・ロン等の教えも受けている。また、パリではフランスのピアニストであったコレット・ガヴォー(Colette Gaveau)と結婚している。ショパン直系の指導とパリ音楽院の両方を身に付けた本物の実力派。1940年パリ・デビューし、同時期に仏COLUMBIAと契約。1960年よりショパン・コンクール審査員。ショパン弾きとして知られる。ポーランド風の暗調で湿った空気感が個性。味わい深さは格別。年齢を重ねるほどに愛着の湧く1枚になるだろう。ここで新事実が判明した。マウツジンスキは、ピアノ・ソナタ2/3番を2回ずつ録音している。これは新録音でステレオが存在する。何方も遅いテンポでタップリ間をとった情緒的な演奏でよりサロン風味が強い。コルトーの雰囲気に近いものを感じる。1961年に来日し日比谷公会堂でソナタ2番他を演奏したらしい。ポーランド人の血が直接伝わってくるようなショパンである。過度な明るさはなく、暗調に近い音色だが奇妙なサロン風のスタイルを持ち、特に1960年頃からその傾向が強まるピアニスト。1960年代後期から全く姿を消してしまった。1977年に亡くなった事から早い時期に現役引退したものと思われる。COLUMBIAレーベルに少なからぬ録音を残した大物である。2曲とも旧モノラル録音がある。新録音はより軽妙になっている。
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