商品コード:1326-059[PHILIPS] A.ウニンスキー(pf)/ ショパン:Pf協奏曲2番, ポロネーズ2, 4番
商品コード: 1326-059
商品詳細:アレクサンダー・ウニンスキー( 1910 – 1972)はウクライナ・キーウ生まれのピアニスト。ロシア語/英語ではユニンスキー。キエフ音楽院においてホロヴィッツの恩師セルゲイ・タルノフスキーにピアノを学び、その後1923年にロシア革命に巻き込まれたため、一家はパリに移ってラザール・レヴィに入門する。パリ音楽院ピアノ科で首席となり、1932年の第2回ショパン国際ピアノ・コンクールにおいて優勝する。実際にはハンガリーの盲目のピアニスト、イムレ・ウンガルと同点だったのだが、審査員がコイン投げで決着をつけた結果ウニンスキーが勝者になったという。1950年代初頭に、新設されたばかりのレコード会社フィリップスとさっそく契約する。代表的な音盤は一連のショパンの録音であり、1950年代に録音された練習曲全集や、1959年から1971年にかけて録音されたマズルカならびに即興曲のほか、さらにはスケルツォやワルツに加えて、ピアノ協奏曲まで網羅されている。また、リスト作品の録音も残した。ウニンスキーの演奏様式は、ニキタ・マガロフのものにたいへん似通っているとされる。情緒に溺れず上品だが、ルバートの使用は多く、演奏者が本質的に20世紀初頭の美学を奉じた人間であったことを物語っている。ディヌ・リパッティはウニンスキーを絶賛していた。今聴いても詩情溢れるロマンチックな表情は多分にヴィルトゥオーソであり、古いスタイルだが過度に鳴らず、逆に明晰で質素な演奏が古さを感じさせない所がある。PHILIPSの最初期の看板ピアニストとして大半のショパン作品を録音しており、その存在感、説得力は強力である。芯が強い音が特徴で、筋が通ったピアノの核心に満ちた音はロマンチックなだけでなく、先駆的でさえある。ショパンのPf協奏曲2番を良い曲だと感じさせてくれる秀演である点は間違いのない事実である。Pf協奏曲1番は同じメンバーで1950年代にモノラル録音している。最終的に米国籍を取得した。時期的にモノラル期に活躍したピアニストでありステレオ録音は極めて少ない。ステレオで聴けるウニンスキーは新たな面を見せてくれる。
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