商品コード:1326-051p[VSM] G.シフラ(pf)/ Pf協奏曲/グリーグ, リスト:2番
商品コード: 1326-051p
商品詳細:シフラ(pf)A.ヴァンデルノートの英国録音はカップリング違いで2種のヴァージョンが存在。グリーグ/フランクとグリーグ/リスト2番の2種。番号的には後者が先に出た。これはそのフランス・ステレオ・ヴァージョン。フランスでは人気の高いハンガリーのピアニスト、ジョルジュ・シフラ( 1921 - 1994)は日本では実力に見合った評価は未だなされていない。シフラは技巧で鳴らしたタイプ。この2曲のようなロマン派作品には力を発揮。ヴァンデルノートとはチャイコフスキーとリストの1番の協奏曲も録音している。シフラの協奏曲録音は英国録音とフランス録音とでは大きくスタイルが異なる。フランスは第二の故郷であり、成功の足掛かりとなった場所である。そしてその成功を足掛かりにEMIの本部があるロンドンに呼ばれ、ヴァンデルノート指揮フィルハーモニアo.との数曲の協奏曲が録音された。チャイコフスキーとグリーグ、リストの1/2番である。チャイコフスキーでもそうであったが、英国でEMIの幹部達の前での演奏ではかしこまって、丁寧な演奏を心掛けたようである。本来の即興演奏のプロである部分は殆ど出していない。その分シフラのリリシズムが浮き彫りとなった点は良い点であろう。逆に即興演奏を聴きたい向きには物足らない印象かも知れない。但し英国録音とあって録音自体は水準を遥かに超える高音質である。良くも悪くもこれがシフラの一つの顔であり、御前演奏のような丁寧な演奏もやれば出来るプロ中のプロである。「指が人よりよく回るだけのピアニスト」という本人には嬉しくない評価もあるにはあるが、この英国録音を聴いたならその評価は正しいものではなかったと理解されるはずである。1958年にリスト:Pf協奏曲2番が先に録音され、同じ時期に録音されたグリーグの協奏曲とカップリングされ、1959年英国、フランスで初リリースされた。その後1961年になってリスト:Pf協奏曲1番が同じA.ヴァンデルノート指揮フィルハーモニアo.で録音された為、リスト同士の2曲がカップリングされ1961年頃ASDF 243でリリースされた。英国では、リスト同士の2曲がカップリングは出ていない。英国でのリスト:Pf協奏曲1番はデルヴォー指揮の旧録音がモノラルで出ているだけである。協奏曲1番は何度も録音しており、A.ヴァンデルノート指揮フィルハーモニアoとは3回目の録音であった。逆に2番は、A.ヴァンデルノート指揮フィルハーモニアo.が初回録音で、1969年頃息子の指揮で2回目を録音している。英国ではヴァンデルノートとの協奏曲2曲のカップリングは未発売の可能性が高い。リスト弾きとして名を馳せたシフラの真骨頂が聴ける2曲入りのリスト:協奏曲集である。指揮がモーツァルト振りであるヴァンデルノートというのが更に演奏の完成度を高めている。フランス盤の銀大ニッパー段付大STÉRÉOレーベルはASDのW/Gレーベルとは比較にならないほど良い音質!
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