商品コード:1326-034[VSM] A.クリュイタンス指揮/ ベートーヴェン:交響曲9番「合唱」, 8番
商品コード: 1326-034
商品詳細:1957年、ベルリン・グリューネヴァルト教会スタジオでの録音。ステレオもあるが音楽として楽しむならば、このFALPが良い。同時期のALP/ASDは未発売のため、英国には'60年代後半以降のプレスしか存在しない。強く張り詰めた緊張の糸を保ったまま、ギリギリの遅いテンポで進む。一瞬の呼吸の乱れも許されない空気が支配する。しかし音楽は晴れ晴れとした空のように、何ともなく聴く者に語り掛ける。ベルリンpo.を自分色に染め上げた巨匠の第九。ステレオASDFもあるが相当な高額LPとなることは覚悟いただだきたい。やはりクリュイタンスはパテプレスが良い。フランスFALPのモノラルのこの堂々とした迫力漲るオケに必ず満足されるだろう。颯爽と進められるテンポの良さはシューリヒト程速くなく、しかし躍動感漲る"見事"の一言。オケの反応は素早く、キビキビとしている。およそ通常の人が聴く事が出来る交響曲9番の最上レベルの演奏だろう。A.クリュイタンス指揮ベルリンpo.のベートーヴェンはモノラルとステレオのプレスの比率が30対1程度なので両者の価格差は極端になる。更に多くの方がステレオを望まれるので更に拍車がかかる。まずはモノラルのFALPを聴いてみて、それでも納得がいかない場合、清水の舞台から飛び降りていただきたい。機会があればの話だが。まさか大枚をはたいてASDFを購入したら、安価なFALPの方が音が良かった等という洒落にもならない話は沢山ある。クリュイタンスのベートーヴェン交響曲は英国神話が成立しない領域である。フランス人指揮者がドイツで行った録音ではHis Master's Voiceに意欲が湧かないのも理解できるが、当時耳のある関係者がHis Master's Voiceにいたならどれほどに素晴らしい演奏か気が付くはずである。天下のEMIグループが見逃したとは歴史的に見れば大きなビジネスチャンスを失ったことになる。シューリヒトのベートヴェン全集もHis Master's VoiceにはALP盤が存在しないことを考えると、クリュイタンス、シューリヒトという2大指揮者の名演を放置した英国最大手レーベルに面目はあるのだろうか?フルトヴェングラーだけあれば良しとしたのだろうか?FALPで満足のいかない方は多くないはず!
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