商品コード:1327-059pb[ADÈS] J.フェヴリエ, G.タッキーノ(pf) / ラヴェル:Pf曲全集(2Pf, 連弾含む)
商品コード: 1327-059pb
商品詳細:J.フェヴリエによるラヴェル:Pf曲集。近代フランスを代表するピアニストの一人J.フェブリエ、同年代に活躍したピアニストというとペルルミュテール、J.ドワイヤン、カサドシュなどを思い出されるだろうが、当盤で聴く事の出来るラヴェルもそのどれにも負けず劣らずの名演と言えるだろう。多くの近代フランス音楽を録音したフェヴリエだが、このラヴェルのほぼ全曲録音こそ彼の魅力を最も聴く事が出来る録音だと言えるだろう。フェヴリエの父、アンリ・フェヴリエはパリ音楽院の作曲クラスでラヴェルと同級だったこともあり、ジャック・フェヴリエはラヴェル本人から教えを受けている。表紙の写真は合成と思われるが実際にこんな場面があったかもしれない。ラヴェル作・左手のためのピアノ協奏曲の初演はジャック・フェヴリエが行っている。フェヴリエにとってラヴェルは叔父さんのような存在だったと思われる。ピアノ協奏曲の録音は仏COLUMBIAにモノラル時代に行っていたが独奏曲の録音は殆ど無かった。フェヴリエは1952年にパリ音楽院の教授に就任し、演奏活動とともに後進の育成にもあたり、かのサンソン・フランソワやプルーデルマッハーなど輩出し、フランソワの先生にもあたる人物。しかしフランソワが先にラヴェルのピアノ独奏全集を録音している。レコード会社が決める事なので致し方ない。フェヴリエは大手の仏COLUMBIAでは永久に自身に機会は回ってこないと判断したのだろう。マイナーレーベルであるADESから1971年に4枚組でピアノ独奏集を出すことに成功した。1900年生まれの彼は既に齢70を超えていて最期のチャンスだったと思われる。こうして弟子に先を越されたものの、直接の師であり、親戚のようなモーリス・ラヴェルの遺産を形に出来たことは幸福だっただろう。高齢だったこともあり、技術的に100%ではない部分もあるが、あたかもラヴェル本人が晩年に弾いたような雰囲気が出ている。四手作品では弟子であるガブリエル・タッキーノを選んでおり、完全ではないがほぼピアノ独奏全集としている。1979年9月2日没。
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