商品コード:1327-050[ODÉON] L.d.フロマン指揮 / ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界より」
商品コード: 1327-050
商品詳細:CBSの再版でしか聴くことの出来なかったフロマンの「新世界より」! 正確な録音年代こそ不明だが、ODÉON:XOC 824がこの録音の最も古いプレスと思われる。ORTFo.にも度々客演。仏レーベルに数々の名演を残している。ドイツ・スラブ系録音が主流の中にあって純フランス・ラテン的な「新世界」。しっかりと練り上げよく歌う。単純明快だが、しっかり陰影を持つ名演と思う。珍しい。ルイ・ド・フロマン(1921 - 1994)は、フランス・トゥールーズ生まれの指揮者。パリ音楽院でルイ・フレスティエ、ウジェーヌ・ビゴー、アンドレ・クリュイタンスの各氏に師事。1948年に卒業後は、ドーヴィルやカンヌのカジノのオーケストラの音楽監督を務めていたが、1958年からニースの放送局のオーケストラの指揮者とルクセンブルク放送交響楽団(現代のルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者を務めた。ニースの方は1959年まで務めたが、ルクセンブルク放送so.の方は、1981年にレオポルト・ハーガーにその地位を譲るまで在任した。また、度々フランス国立放送管弦楽団に客演していた。そのルクセンブルク・フィルを、世界クラスにしたのが、ルイ・ド・フロマンといわれる。VOXレーベルなどに、フランス物を中心に、たくさんの録音を残した。フランス作品を得意とし、ベルリオーズ・幻想交響曲の名演を残すが、スラブ作品の録音は珍しい。多くのスラブ系指揮者とは全く異なる。非常にゆっくりしたテンポで始まり、テーマもダイナミックだがゆったりしたテンポのまま展開する。轟音のような低音が分厚い音でオケを鳴らす。何処までも自身のペースと感性で仕上げた「新世界より」。スラブ的なスタイルには興味が無いようで、ルクセンブルク放送交響楽団の持ち味を活かし、盛大に盛り上げる演奏。不満の残る演奏ではない。
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