商品コード:1327-044p[COLUMBIA] A.チッコリーニ(pf) / スカルラッティ:Pfソナタ(13曲)
商品コード: 1327-044p
商品詳細:A.チッコリーニ(pf)によるスカルラッティ:Pfソナタ。スペインPf曲集やバッハ:インヴェンションと並びチッコリーニの中でも珍しいLPの一つ、勿論珍しいだけではなく内容も素晴らしい。スカルラッティのソナタは555曲と数が多いが、どの曲も完成度が非常に高く、ピアニストの魅力を引き出す曲が多い。個人的にはグールドのエキセントリックなスカルラッティが好きだが、このチッコリーニらしいコロコロとした丸い音で聴くスカルラッティも悪くない、改めてこのピアニストの素晴らしいさに気づく事だろう。ステレオ希少! アルド・チッコリーニ(1925 - 2015)はイタリア・ナポリ出身のピアニスト。5歳でピアノを始め、ナポリ音楽院のピアノ科と作曲科を卒業している。その名が広く知られるようになったのは、1949年にパリで行われたロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門で優勝を遂げてから。世界各地で演奏活動を行うようになり、ヴァイオリンのジャック・ティボーとデュオも結成、室内楽の分野でも活躍した。16歳のときサン・カルロ劇場にデビューした。1969年にフランスに帰化し、1970年から1983年までパリ国立高等音楽院のピアノ科の教授として多くの弟子を育て上げている。フランス近代音楽の解釈者ならびに擁護者として国際的に著名であり、サティ、ドビュッシーのピアノ曲全集を録音している。他に、アルカンやカスティヨン、マスネ、セヴラックらの秘曲も録音している。一方でリストの演奏でも名高い。パテ・マルコーニ社やEMIなどに100点以上の録音を残しており、中でもモーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が目立っている。最後の来日公演は2014年6月であった。2015年2月1日、フランスの自宅で89年の生涯を閉じた。チッコリーニのピアノには、常に聴き手の想像力を喚起する不思議な魅了があった。風景が浮かぶ演奏とは正にチッコリーニの演奏である。スカルラッティはモノラル期にマルセル・メイエルの演奏が知られるが、チッコリーニの演奏にはメイエルの演奏には希薄だったリアルな幻想性が感じられる。メイエルより現代的ではあるが、幻想性では負けないものが感じられる。また録音も非常に良い。
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