商品コード:1327-014p[COLUMBIA] H.リヒター・ハーザー(pf)/ モーツァルト:Pf協奏曲17, 26番「戴冠式」
商品コード: 1327-014p
商品詳細:ハンス・リヒター=ハーザー(1912-1980)はドイツ・ドレスデンの生まれのピアニスト。地元の音楽院でハンス・シュナイダーに師事。13歳でドレスデン・アカデミーに入学し、ピアノだけでなくヴァイオリン、打楽器、指揮法も学んだ。1928年にデビューし、1928年から演奏活動を開始し、1930年にはベヒシュタイン賞を受賞した。 第二次世界大戦中からデトモルトに移り住み、1945年~1947年までデトモルト交響楽団の音楽監督を務めた。1946年~1962年まで北西ドイツ音楽院でピアノを教えていた。そして1953年、転機が訪れる。病気になったソリストの代役でバルトークのピアノ協奏曲第2番を演奏し(指揮はパウル・ファン・ケンペン)、注目を浴びたのだ。1959年には「皇帝」のソリストとしてセンセーショナルな成功を収め、満を持してアメリカ・デビュー。『ニューグローヴ世界音楽大事典』によると、1970年にベートーヴェン生誕200年記念を迎えるにあたり、聴衆の強い要望でピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全曲を弾いていたという。それくらいドイツのベートーヴェン弾きとして定評があった。1955年から同院院長の座にあった。1959年にはアメリカ・デビューを果たし、1963年にはザルツブルク音楽祭にも出演した。録音が少なく、大半が英国COLUMBIAレーベルになる。ベートーヴェンのピアノ・ソナタでは13曲(1・2・3・16・17・18・22・26・27・29・30・31・32番)+ディアベリ変奏曲+小品3曲を録音している。リヒター=ハーザーのスタイルはいかにもドイツ的であり、しっかりした構築力のもと、実直な音を無駄なく出し、意匠を排した気骨を感じさせる。生真面目だが愉しませる術も身に着けている。ブラームスもカラヤンと入れて得意としていた。ハーザーのモーツァルト:Pf協奏曲はこの2曲1枚で全て。指揮がモーツァルト弾きケルテス/フィルハーモニアo.という組み合わせでこれ以上ないバックに対し、派手ではないが、ごく自然体で気持良くソロを展開する秀演!ドイツ人であることを想像して聴くとあまりのナイーヴな展開に本当か?と思ってしまうほど軽快で穏やかなソロである。厳格でごつごつしたところは皆無。音色こそ渋めだが表情はすこぶる滑らかである。この軽いフットワークこそがハーザーの弾くモーツァルトの魅力である。17/26番という選曲もよく、モーツァルティアンには重要な1枚で間違いない。良くぞケルテスと残してくれたハーザー唯一のモーツァルト協奏曲!フランス盤は特に希少!
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