商品コード:1328-064[DGG] トリエステ・トリオ / シューベルト:Pfトリオ2番
商品コード: 1328-064
商品詳細:一般のレコードファンより、音楽家に評価が高かったイタリアのトリエステ・トリオ、ハスキルも当時親交があり、大変高く評価していた。モノラル期からの古い団体でDECCA等に録音していたが、ステレオ期に入って、DGGに移籍した。DGGのステレオ録音ではややスタイルが変わったが、そのナイーブな表現力はそのままだ。表面的な美しさを整えることより、内面への深い洞察をその原点にしている演奏に、今聴くと人気とは別に貴重なトリオだったと思う。トリエステ三重奏団 (Trio di Trieste )は1933年イタリアのアドリア海北端にある都市トリエステで結成された団体。以来1995年に活動を終えるまで60年以上にわたって活動した数少ない常設のピアノ三重奏団であった。メンバー:レナート・ザネットヴィチ(Vn) リベロ・ラナ(Vc) ダリオ・デ・ローザ(P) チェロは1962年からアメデオ・バルドヴィーノに交代。大きく分けて1950年代はDECCAに、1960年代はDGGに録音がある。イタリアの団体だからといって陽気でラテン系な演奏ではない。ドイツ、オーストリア系の作品をしっかりと滋味深く演奏できる貴重なピアノ・トリオであった。1960年代に活躍したボーザール・トリオと比較しても、トリエステ・トリオは1世代前の古風な感覚を身に着けており、ゆっくり目のテンポで、時にルバートを多用して作品の心情に深く沈潜してゆく、1960年代には見られなくなった良き時代のスタイルを堅持していた。少なくともDECCA時代についてはそう断言できる。DECCAには全5枚分のLPを録音しており、そのどれもがピアノ・トリオ演奏の見本といえる内容である。DECCA音源は全てモノラル録音。1959年にDGGに移籍しステレオ録音がスタートした。少なくとも両レーベル合計で17曲は録音を行った。シューベルトの表現に関してはドイツ人の演奏を上回るのではと思うほど上手い演奏を行う。イタリアQt.に代表されるようにイタリア人の演奏するドイツ・ロマン派作品は沈んだ暗さが無く、音楽性豊かな演奏である。室内楽ファンには絶対的な信頼性を持つ団体と信じる。
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