商品コード:1328-062[DGG] ドロルツQt./ 弦楽四重奏曲/チャイコフスキー:1番, ボロディン:2番「夜想曲」
商品コード: 1328-062
商品詳細:1969年、青2本線(ブルーライン)に切り替わった年のプレスなので、チューリップは存在しない。ロシア物の曲というとやはりロシア系の団体が多くなるが、西側のスタイルのさっぱりとした演奏。ロシア風味は薄くなるが、妙にベタついたところがない。初回プレスで音質は文句なく良い。ボロディン2番は名演が多いが、さっぱりと垢抜けた演奏。弦の澄んだ美しさが印象的。ドロルツQt.は1950年にベルリンpo.のコンマスだったエドゥアルト・ドロルツがリーダー、第1Vnとして結成された団体。第2Vn:ハインツ・ベットガー、Va:ジークベルト・ユーバーシェール、Vc:ハインリヒ・マヨフスキー。1964年頃ドロルツ以外の3人が交代する。この録音は交代後でエドゥアルト・ドロルツ以外は交代したメンバーとなるがステレオ録音ではこのメンバーが多くなる。1973年ドロルツが亡くなって解散した。ドロルツはドイツ人ながらパリでティボーに師事。フランス作品はお手のものである。フルトヴェングラーとカラヤン時代のベルリンpo.のコンマスを務めた大物である。他にElectrolaにモーツァルトやブラームス、ベートーヴェンの録音が'60年代初期にあった。'60年代後期からDGGレーベルに移ったようだが、録音は少ない。生粋のドイツ系の団体だけあって、ドイツ作品に関しての信頼感は大きいものがある。またフランス作品にも独自の美学を見せる。、1950年代~60年代初頭はドイツ・エレクトローラへ、'60年代中頃はドイツ・オイロディスクへ、そして1960年代後半以降はドイツ・グラモフォンへ数多くの録音を行った。DGG録音の大半がメンバー交代後の録音である。リーダーで第1Vnのエドゥアルト・ドロルツが引っ張る団体なので芸風が大きく変わるわけではない。ここではロシア作品を2曲。有名な『アンダンテ・カンタービレ』を含むチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番と、CMでも名高い『ノクターン』を含むボロディンの弦楽四重奏曲第2番。よく知られた名曲である。何方も抑えた表情で耽美的に陥ることはないが、歌謡性もしっかり残して情熱的に、抒情的に、聴き手の心の襞に迫るような演奏を聴かせる。実際は流れるような進行であっさりした後味がの残る秀演!
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