商品コード:1328-060[DGG] C.フェラス(vn)/ Vnソナタ/フランク, ルクー
商品コード: 1328-060
商品詳細:フランクのVnソナタの録音は、何故か極めて多いが、このフェラスの録音は最後まで残したくなる妖しい魅力がある。彼の中に眠る、フランスの血がそうさせるのだろう。DECCA時代より力が衰えたとはいえ、このただならぬ妖艶な音は、鳥肌が立つほどぞくっとくるものがある。フェラスが彼らしい音を出していた最終期の録音だけに、儚さまでもが秘められた美しすぎるフランク。1960年代デュオであるバルビゼ(pf)と共にDGGにVSMから移籍したクリスチャン・フェラス。DGGで多くのチャンスを掴み最も忙しいヴァイオリン奏者の一人となった。カラヤンに認められ多くのメジャー協奏曲を録音する日々が続く。そのプレッシャーゆえか1970年代初期DGGを去る。赤ステ・ジャケ、ALLEとも存在せず。カラヤンとの共演も遺産の一つだが、古くからのデュオがDGGにもたらした本場のラテン系ソナタ作品こそ彼らの最大の遺産であると信じる。DGGのあとCHS系に残した小品集ではこの時期のデュオの輝きは残っていなかった。フェラスは1982年9月投身自殺。クリスチャン・フェラス( 1933 - 1982)は フランスパ=ド=カレー県に生まれたフランスが誇るヴァイオリン奏者。チリ人ピアニスト、ピエール・バルビゼ(1922-1990)との長きに亘るデュ頃カラヤンに引き抜かれてDGGヘ移籍、1964年から本格的にカラヤン/ベルリンpo.と多数の協奏曲録音を行った。数こそ少ないが一緒に移籍したバルビゼとのヴァイオリン・ソナタ録音もある。フェラスは移籍の条件にバルビゼと同時契約を盛り込んだと思われる。1966年になって2人はシューマンのソナタ録音を行った。この2年間、バルビゼには録音がない。そして翌1967年このフランク/ルクーのヴァイオリン・ソナタ集が発売を見た。その後ブラームスのVnソナタを録音したがDGGではそれが最後となった。1970年2人はDGGを去り、 Concert Hallに移籍する。これは多くはないDGGでのフェラス/バルビゼの共演。フランクでは往年の妖艶な音を聴かせ、健在な印象。ルクーという選曲が意外だが、これがなかなか良い味わいを出している。同時代のベルギー作品2曲、2度と戻らない時間を慈しむがごとく、深みのある世界を見せてくれる2曲。
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