商品コード:1328-059[DGG] W.シュナイダーハン(vn) W.クリーン(pf) / シューベルト:VnとPfのための作品集
商品コード: 1328-059
商品詳細:139 101 SLPMでソナチネOp.137全3曲があり、当盤との2枚でシューベルトのVnとPfのための作品集が完結する。こちらがレア。ソナチネとデュオOp.162は、モノラル期、ゼーマンと入れていたが、他の曲は、これが初録音となる。モノラル録音の方がストレートで、強く硬い表情だった。こちらの方がこなれた表情で、優しい雰囲気が漂う。W.クリーンのピアノが特に良く、全体に柔らかな空気感を出す。シューベルトは過去に女性による名演が何点かあるが、彼は男のスタイルで貫く。なよなよした所はなく、硬派のシューベルトで一貫している。しかし基本はウィーンスタイルで強い音は出さず、何処までもデリカシーに富んだ表現に終始している。ERATOに録音したオークレールの方がずっと強い音を出していたはずである。ここまで意識的にデリケートな演奏を心掛けているのは、恐らく旧モノラル録音への批判があったからではないだろうか? 男っぽいシュナイダーハンに肌をなでるような演奏をされてもこそばゆい気分だが、それでも本当に優しい穏やかな音を保つように心掛けていて、フォルテで強い表情になりがちなシューベルトのVn作品をしっかりと丁寧に弾き込んだ素晴らしい演奏!ワルター・クリーン(1928―1991)は、オーストリア・グラーツ出身のピアニスト。ウィーン音楽アカデミーでアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに師事。1951年と1952年のブゾーニ国際ピアノ・コンクール、1953年のロン・ティボー国際コンクールに入賞した。ウィーンの典型的ピアニストであり、ウィーンの伝統様式を新鮮な感覚で生かした演奏は、モーツァルトをはじめとして高い評価を得ている。この録音の成功はひとえにピアノを担当したワルター・クリーンにあるといって過言ではない。
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