商品コード:1328-057[DGG] ドロルツQt./ 弦楽四重奏曲/ドビュッシー:1番, ラヴェル
商品コード: 1328-057
商品詳細:ドロルツQt.は1950年にベルリンpo.のコンマスだったエドゥアルト・ドロルツがリーダーであり、第1Vnとして結成された団体。第2Vn:ハインツ・ベットガー、Va:ジークベルト・ユーバーシェール、Vc:ハインリヒ・マヨフスキー。1964年頃ドロルツ以外の3人が交代する。この録音は交代後だが、ステレオ録音の多くはこのメンバーである。1973年ドロルツが亡くなって解散した。ドロルツはドイツ人ながらパリでティボーに師事。フランス作品はお手のものである。フルトヴェングラーとカラヤン時代のベルリンpo.のコンマスを務めた大物である。他にElectrolaにモーツァルトやブラームス、ベートーヴェンの録音が'60年代初期にあった。'60年代後期からDGGレーベルに移ったようだが、録音は少ない。生粋のドイツ系の団体だけあって、フランス系団体の真似ではなく、彼らのスタイルによるドビュッシー/ラヴェルである。大胆な造形と澄んだ内声部は、別の意味で美しい仕上がり。尚チューリップレーベルはこれが発売された1968年が最後で、翌年分からは青2本線レーベルに変わるギリギリの発売だった。突然音質が変わるわけではないがチェーリップの方が安心感はある。ドロルツQt.によるドビュッシー/ラヴェルはフランスの団体とは打って変わって独自の美学で演奏され、付け焼刃の演奏ではない。曲を自分たちなりに吟味し、フレンチ・スタイルはあえて無視して、ベルリン伝統の感性の上に再構築した秀演。特にフォルテで強い音を出さず、敢えて抑えた表現に好感が持てる。ベルリン流のドビュッシー/ラヴェルで彼等特有の演奏が聴ける。
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