商品コード:1328-032[VSM] V.d.ロス・アンヘレス(s)/ ルネサンス期(1440-1600)のスペイン歌曲集(全18曲)
商品コード: 1328-032
商品詳細:フランスでは盤は1枚ながら箱入りで立派なリブレットの付いた、ロサンヘレスの代表作。ルネサンス期のスペイン音楽となれば、彼女の独壇場なのは言うまでもない。近年の古楽器演奏とは全く異なる情緒的な仕上げ。味も素気もない様式だけオーセンティックな内容とは全く訳が違う。名人の歌とは正にこういうものだという見本。控えめな器楽伴奏にも好感が持てる。彼女の実力がよく出た盤!仏ステレオ・プレスは高額、モノラルは意外なほど入荷が少ない。ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005)は、スペイン、バルセロナ生まれのソプラノ歌手。生地のリセオ音楽院で声楽とピアノを学ぶ。'44年、リセオ歌劇場で「フィガロの結婚」の伯爵夫人役でオペラ・デビューを果たす。'47年、ジュネーヴ国際コンクールで優勝してから、にわかに注目を浴び、'48年ロンドンでファリャの『はかなき人生』の主役を歌って、名声を不動のものとした。'50年代から'60年代にはメトロポリタン歌劇場を中心に活躍し、'61年にはバイロイト音楽祭にも出演した。ルネサンスから現代に至るスペイン歌曲の素晴らしさを世界に広めたことでも知られ、尚且つフランス/ドイツ歌曲の第一人者でもあった。特にスペイン系作品では右に出るものがいないスター的な歌手であった。バルセロナのアルス・ムジカエは、1935 年から1979年にかけて活動した、中世音楽の演奏のためのカタロニアのアンサンブル。ジョセップ・マリア・ラマニャが1935–1957年の間、指揮者を務めた。ビクトリア・デ・ロス・アンヘレスはこの団体と古くからの付き合いがあり、現存する最初の録音 (1942年) はラマニャとの共演である。ロス・アンヘレス自身このLPについて語っている、「私はルネサンス時代の雅な宮廷風歌曲のいくつかに大変興味を惹かれました。忘れられたスペイン音楽をレコードに録音して広く公表しようという考えに一層の確信を与えてくれることになりました。このレコードを作るのに幸運だったのが、「アルス・ムジカエ」というバルセロナの友人たちの熱心な協力を得られたことです」。15、16世紀のスペイン歌曲は、当時ほとんど忘れ去られていた状況をアンヘレスは変えようと決意し、このLPの録音を決意した様である。日本では全く馴染みのない曲ばかりだが魅力的な美しい歌曲ばかりで、アンヘレス自身が過去の芸術家たちによって私たちに残された音楽の財宝を発見したと述べているように、スペイン音楽の歴史の上でも画期的な録音であった。モノラルは安価だが音質がリアルで自信を持ってお薦めできる一枚。かなり珍しい!
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