商品コード:1328-014[Club Français] J.C.ペヌティエ(pf)/ モーツァルト:Pf協奏曲22番
商品コード: 1328-014
商品詳細:リステンパルトにつられてこのモーツァルトを一度聴いたなら、このピアニストを忘れることはないだろう。リステンパルトのこれ以上は無いと思えるほどの自信に満ち溢れたオケの上に、ナイーヴで、しかも深みのあるピアノが組み合わさり、真の意味での協奏曲というものを味わえる。ソリストだけが抜きん出た協奏曲との違いを体験できる。その見本のような録音。ステレオもあるが、こちらの方が音は太い。モノラルの太く厚みのある音も安定感があり良い。リステンパルトはソリストの力を100%以上引き出す能力があるのかもしれない。リステンパルト指揮の協奏曲でソリストに関わらず駄作は見たことがない。ピアニストのペヌティエは1942年生まれでこの録音は25歳前後のものである。ジャン=クロード・ペヌティエ(1942-)はフランス・シャテルロー生まれ。6歳でパリに出て、パリ音楽院でリュセット・デカーヴについて本格的にピアノを始め、その後ヴィオラ奏者のピエール・パスキエ夫人の、和声、作曲、指揮法、アナリーゼなどのクラスで大きな影響を受け、フォーレについても深く学んだ。ガブリエル・フォーレ・コンクール優勝、1961年にマルグリット・ロン・コンクール2位など国際コンクールで優れた成績を収め、フランス国内のみならず、世界各地で演奏活動を行っている。また、パリ管弦楽団や、シュターツカペレ・ドレスデン、リール国立管弦楽団、NHK交響楽団などの著名オーケストラと共演。フォーレの大家であり、2009年と11年の2回に分けてピアノ曲全集をリリース。(グラモフォン誌)のコメント---「ペヌティエの放つ透き通った光は、音楽の神秘の捉え難い核心を照らしている──」。ペヌティエはどうしてもフランス楽派の一員として紹介される機会が多い点について本人は語っている。---「〈フランス楽派〉なる言葉は、実際とても曖昧です。ピアノ演奏芸術では、カサドシュが最後の大家で、以降はこの括り方は無理でしょう。自分の演奏に対する外国の批評に、「エレガンスと情熱の同居が極めてフランス的」などと書かれていたりしますが(苦笑)、演奏家とは己の出自にまつわる紋切り型を乗り越えねばならぬ存在です。ただ、フランス音楽に関しては、フランス的な特徴を指摘することは出来るでしょうね。一つは〈ディスクールの明晰さ〉。この特徴はいかなる時代のフランス音楽にも共通しています。もう一つは〈和声的洗練〉。ただし、偉大なるベルリオーズは、フランス的というより構築的な和声を操った作曲家ですから、フランス的伝統からは逸脱した存在です」---。彼は、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエおよび芸術文化勲章オフィシエの階級を保持している。2024年現在82歳で存命、精力的に活動を行っており、2023年ラ・フォル・ジュルネ TOKYOにも出演した。これは1曲入りの贅沢なLP!この音源は1966年にモノラル/ステレオが同一番号の383で出たが、ステレオのみ1969年頃2383に番号変更される(番号以外同じレーベル)。
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