商品コード:1328-004[Ducretet Thomson] A.ジューヴ指揮 F.オジュア(s) / プロコフィエフ:みにくいあひるの子 他
商品コード: 1328-004
商品詳細:指揮者のアンドレ・ジューヴに関する情報は殆どないが、1975年~1981年までフランス国立放送o.(ORTF)の指揮者をしていたことはわかっている。Ducretet Thomsonは古き良きフランスを代表するレーベルの一つ。オケのシャンゼリゼ劇場管弦楽団は、 1913年パリに創設されたコンサートやオペラの会場専属のオーケストラ。恐らく単独の独立したオケではなく、シャンゼリゼ劇場を本拠地としたフランス国立管弦楽団とラムルー管弦楽団の2つの楽団がシャンゼリゼ劇場で演奏した場合に用いられた呼称ではないかと思われる。録音の関係で本当の名称が使えなかった可能性があり、現実に存在したオーケストラではないと思われる。アンゲルブレシュトのDucretet Thomson録音でもシャンゼリゼ劇場管弦楽団とシャンゼリゼ劇場で行った録音が多数存在するが実際のオケはフランス国立管弦楽団であることがわかっている。またDucretet Thomsonとシャルラン・ディスク以外ではシャンゼリゼ劇場管弦楽団という名前は殆ど出てこない点から上記の説明に信憑性が出てくる。ジューヴは1950年代Ducretet Thomsonに多くの録音を残す古い時代の指揮者。今の耳には古めかしいが音楽性は高い。プロコフィエフの「みにくいあひるの子」Op.18は子どものためにアンデルセンの童話をもとにプロコフィエフ自身がテキストを書いた声楽作品。ロシア語で歌われるため録音されることは少ない。ここではソプラノ歌手、フランスワーズ・オジュアがフランス語で歌っている。プロコフィエフは意外にも子どもが対象の曲が多くあり、「ピーターと狼」はよく知られた作品。「冬のかがり火」も朗読が入る子どものための曲である。「みにくいあひるの子」Op.18は管弦楽をバックにソプラノ独唱で歌われる。例によって長調の明るい曲ではない。抒情的名作風ではあるが、オペラ・アリア的な手法を潜ませた斬新で予想が付かない展開へと発展するプロコフィエフらしさ満載の声楽曲。B面「子供の音楽」は12のやさしい小品と副題の付いた子供のためのピアノ作品である。ここでは管弦楽版で1・2・6・5・10・11・12番の7曲が選曲、この順番で演奏される。最後は「ヘブライの主題による組曲」。1919年、ジムロ合奏団の依頼で作曲された。これは子供のための作品ではない。ユダヤ民族に伝わる旋律の数々を素材として提供、それを用いた六重奏曲の作曲を依頼。1934年に自身の手でオーケストラ編曲を行っている。ここではオーケストラ編曲版で演奏。プロコフィエフの管弦楽に特長的な、斬新であり、不協和音が適度に散りばめられた仕上がりである。この曲だけ子供のための作品ではないが、先頭から聴き進めることでプロコフィエフの作風に慣れて、最後にその正体に触れる事になるような考えられた構成になっている。前半の子供のための作品2曲は特に万人向けで、録音されることは少なく、お勧め!
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