商品コード:1329-014n[COLUMBIA] T.ビーチャム指揮/ モーツァルト:ジングシュピール「後宮からの誘拐」 K.384(全曲)
商品コード: 1329-014n
商品詳細:1955年ロンドン録音で1957年モノラル、1962年ステレオ(箱入り3枚組)が発売された。「後宮からの誘拐」はモーツァルトの中でも特殊な位置付けでドイツ語オペラとされる場合とジングシュピールとされる場合がある。ジングシュピールとはドイツ語による歌芝居や大衆演劇の一形式でオペラやオペレッタに含まれる。ジングシュピールにおいては、あまり悲劇は素材にされない。モーツァルトはジングシュピールの名作を遺しており、初期の「バスティアンとバスティエンヌ」K.50、「ツァイーデ」K.344、「劇場支配人」K.486、「魔笛」K.620がそうである。ドイツ語オペラといわれる点もほぼ同義であり、劇はセリフによって進行し、レチタティーヴォが非常に少ないか欠いている。この点がジングシュピールの特徴でドイツ語オペラの中の一形態がジングシュピールである。「後宮からの誘拐」 は特にトルコ文化の流行を反映しているのが特徴である。モーツァルトはこれ以前の作品にもトルコ音楽を採用したことがある(トルコ行進曲、ヴァイオリン協奏曲第5番)。日本では『後宮からの逃走』などと呼ばれることもあり時代とともに変化している。LPではクリップス指揮ウィーンpo.が最初の録音で、ビーチャムは1955年録音。ビーチャムは自身のオケであるロイヤルpo.とやはり自身が立ち上げたビーチャム・コラール・ソサエティを使っての録音で、ソプラノにイルゼ・ホルヴェーグやテノールにレオポルド・シモノー等モーツァルトを得意とする名歌手が参加している。最初の録音ではないが、名演として知られていて、「後宮からの誘拐」を一つだけ選ぶとするならビーチャム盤というのが大方の見方では無かろうか?ステレオはモノラル発売の5年後に出ていて、こちらは非常に高額となる。通常ならモノラル盤で良い。有名なアリアがいくつかあり、最高の歌手の歌で聴くことができる。
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