商品コード:1330-056[Ducretet Thomson] E.ファルナディ(pf) / リスト:コンソレーション, Pfソナタロ短調
商品コード: 1330-056
商品詳細:エディット・ファルナディ(1921-1973)はハンガリー出身の女性ピアニスト。12歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を弾き振りしたという神童で、フランツ・リスト音楽アカデミーでアルノルド・セケーイに師事。ゲオルク・ショルティ、アニー・フィッシャー、ルイス・ケントナーと同門で、ファルナディはさらにレオ・ヴェイネルとバルトークに室内楽も師事するという豪華な経歴を誇っている。在学中にリスト賞を2度受賞し、フバイ、フーベルマン、タシュナーといった巨匠とも共演、1942年までブダペスト音楽アカデミーの教授も務めた。その後、1950年代にヨーロッパ中で広くコンサートを行い、ウェストミンスター・レーベルに多くの録音を残した。アンサンブルではバリリ四重奏団と共演。WESTMINSTERへの録音が大半なので欧州盤は出ていない録音が多いだろう。マダム・リストと言われたフランス・クリダが活躍する以前の1950年代初頭からリストの録音がある。女性ピアニストながら、やや攻撃的とさえ言えるスタイルは正に真のリスト弾きの名に恥じないピアニストであった。米国ではかなりの数のリスト作品のLPがWESTMINSTERから発売され、リストでは絶対的な権威として世界中で親しまれてきた。これはそんなファルナディの本質を捉えた選曲で彼女の音楽性が楽しめる1枚である。なおフランス盤は米国盤とはカップリングが異なる。フランスではファルナディの全録音を出しておらず、代表作を数点、独自カップリングで発売したものと思われる。320CW 080と同じ内容の米国盤は存在しない。ファルナディの全録音を収集するつもりなら、フランス盤は諦めるしかないが、代表作を良い音質で聴くだけならフランス盤はマスト・アイテムとなるだろう。お客様からの指摘でPfソナタ ロ短調の冒頭の2音が欠損していることが発覚した。現在WESTMINSTERの原盤は売り切れのため、比較出来なかったため、原盤の問題であるか、Ducretet Thomson側だけの問題であるか原因は不明だが、いずれにしても音の欠損があるプレスであることを追記する。
ファルナディの在庫一覧へ